担当=牧眞司

加藤清正や恐竜も復活、愛のありかたを描く感動作
2019年3月19日13:46

【今週はこれを読め! SF編】

加藤清正や恐竜も復活、愛のありかたを描く感動作
 映画化されたヒット作『黄泉がえり』の続篇。前作同様、死者がつぎつぎと生き返る"黄泉がえり"の顛末を描く。  日本SF界における「ロマンスの王様」梶尾さんの作品...
宇宙共通の原理としての進化
2019年3月12日12:22

【今週はこれを読め! SF編】

宇宙共通の原理としての進化
『天冥の標』がついに完結した。十巻構成だが、数冊がかりの巻もあるので本の数でいえば、全十七冊。足かけ十年にわたる執筆で、物語としては二十一世紀から二十九世紀まで...
ティプトリー風の表題作から中国伝奇アクションまで
2019年3月5日12:00

【今週はこれを読め! SF編】

ティプトリー風の表題作から中国伝奇アクションまで
 ケン・リュウ三冊目の日本オリジナル短篇集で、二十篇を収録。さまざまな傾向の作品を書きわける安定したストーリーテリングの作家だが、内戦や難民、差別、格差など現代...
総統になりそこねた男の「わが捜査」
2019年2月26日20:30

【今週はこれを読め! SF編】

総統になりそこねた男の「わが捜査」
「その女性は、いかにも知的なユダヤ女という顔つきをしていた」という、私立探偵のモノローグからはじまるハードボイルドである。彼女は、行方不明になった妹を捜してほし...
砂漠の「最も古い言葉」を聞く、この惑星の起源を解く
2019年2月19日11:55

【今週はこれを読め! SF編】

砂漠の「最も古い言葉」を聞く、この惑星の起源を解く
「序章」で提示されるイメージが鮮烈だ。  黒い言骨(いこつ)の森が、目の前一面に広がっている。  十四番鯨骨街(げいこつがい)の採骨場はしばらく手つかずだったよ...
幻想への航海、宙づりのままに残る謎
2019年2月12日10:31

【今週はこれを読め! SF編】

幻想への航海、宙づりのままに残る謎
 カール・エドワード・ワグナーが「LSDでぶっとんだメルヴィルが書いた『宝島』」と評した奇書である。ただし、表面的な筋を追うぶんには、ストレートな海洋幻想譚にす...
トリス、偽トリス、トリスタ、「自分である」ことの冒険
2019年2月5日15:08

【今週はこれを読め! SF編】

トリス、偽トリス、トリスタ、「自分である」ことの冒険
 頭が痛い。意識が戻って最初に感じたのは、脳みそがひっかきまわされているような苦痛と、あと七日だよ、という笑い声だ。頭のなかで声がする。  自分が誰かもわからな...
異なる生態系のなかで、人類が進むべき未来を探る惑星開拓史
2019年1月29日17:51

【今週はこれを読め! SF編】

異なる生態系のなかで、人類が進むべき未来を探る惑星開拓史
 環境破壊によって滅びつつある地球を脱出したひとにぎりの人々は、百五十八年の人工冬眠を経て、酸素と水が豊富にある惑星へとたどりつく。彼らはその惑星を【平和/パッ...
宇宙なんて手に入れたくない! 不本意ながら銀河帝国皇帝になったヒロイン
2019年1月22日13:15

【今週はこれを読め! SF編】

宇宙なんて手に入れたくない! 不本意ながら銀河帝国皇帝になったヒロイン
 銀河帝国という設定は、物語の背景としては繰り返し描かれてきたが、それを前面に押しだした作品はさほど多くない。そもそも星間にまたがり、往来どころか通信にもままな...
離れていても声が聞こえる。ウィリスのロマンチック・コメディ。
2019年1月15日16:14

【今週はこれを読め! SF編】

離れていても声が聞こえる。ウィリスのロマンチック・コメディ。
 コニー・ウィリスの新作長篇。そう聞いただけで少々気が重くなるのは、ぼくが分厚い作品が苦手で、ウィリスの長篇といえば分厚い(それも尋常ではなく)のがあたりまえだ...