担当=牧眞司

「宇宙」と「時間」、対になった二冊のテーマ・アンソロジー
2019年11月12日17:22

【今週はこれを読め! SF編】

「宇宙」と「時間」、対になった二冊のテーマ・アンソロジー
 二冊組みのアンソロジー。いっぽうは「宇宙」、もういっぽうが「時間」がテーマだ。作品を寄せているのは、創元SF短編賞からデビューした俊英たちである。  同賞は、...
翡翠というモチーフが担う多義性、多視点で語られる物語の推進力
2019年11月5日15:27

【今週はこれを読め! SF編】

翡翠というモチーフが担う多義性、多視点で語られる物語の推進力
『翡翠城市』は異世界ファンタジイだが、感覚はひじょうに現代的だ。エキゾチズムやロマンチシズムに拠るのではなく、内政と外交においてシビアな駆け引きがおこなわれる。...
謎解きミステリと時間SFとのあまりにみごとな融合
2019年10月22日10:17

【今週はこれを読め! SF編】

謎解きミステリと時間SFとのあまりにみごとな融合
 鮎川哲也賞を受賞したデビュー作。時間SFとパズラーを組みあわせた意欲作。タイムトラベルも本格推理も、破綻なくストーリーを語り進め、読者の予想を超える結末にたど...
異常な光景の描写と巧みなストーリーの背後に、アメリカの歪みや傷を映しだす
2019年10月15日12:48

【今週はこれを読め! SF編】

異常な光景の描写と巧みなストーリーの背後に、アメリカの歪みや傷を映しだす
 四つの中篇を収録した作品集。空想的要素の度合いとその扱いは、作品ごとに違っている。  いかにも「モダンホラー」なのが、巻頭に入っている「スナップショット」だ。...
著者初の短篇集。文化と歴史への洞察と、卓越した構成力、語りの技巧。
2019年10月8日16:42

【今週はこれを読め! SF編】

著者初の短篇集。文化と歴史への洞察と、卓越した構成力、語りの技巧。
 小川哲はハヤカワSFコンテストに投じた『ユートロニカのこちら側』で大賞を射止めてデビュー、受賞後第一作となる『ゲームの王国』で日本SF大賞と山本周五郎賞を受賞...
有無を言わせぬ怒濤の展開! 正調ワイドスクリーン・バロック!
2019年10月1日16:55

【今週はこれを読め! SF編】

有無を言わせぬ怒濤の展開! 正調ワイドスクリーン・バロック!
 ブライアン・W・オールディスが激賞、この作品のために「ワイドスクリーン・バロック」なるサブジャンル呼称を提唱までした話題作がついに翻訳された。  原型となる雑...
第三種接近遭遇テーマの王道。怒濤のサプライズ・エンディングに仰天。
2019年9月24日12:24

【今週はこれを読め! SF編】

第三種接近遭遇テーマの王道。怒濤のサプライズ・エンディングに仰天。
 トー・ブックス(TOR Books)といえば、アメリカのSF&ファンタジイ界にあって1980年代より数々の話題作を送りだしてきた大手出版社。そのトーがボッドキ...
SFというジャンルを問い直しつづけた年刊傑作選の、これが最終巻。
2019年9月17日12:05

【今週はこれを読め! SF編】

SFというジャンルを問い直しつづけた年刊傑作選の、これが最終巻。
 2008年刊行の『虚構機関』から12巻を数えた《年刊日本SF傑作選》もこれが最終巻。前年に発表された作品のなかから(しかも掲載媒体を問わず)、優れたSFを選び...
きらめく青春小説にして、時間と現実と創作とをめぐる問い直し
2019年9月10日15:40

【今週はこれを読め! SF編】

きらめく青春小説にして、時間と現実と創作とをめぐる問い直し
 サンライズ製作のSFアニメ『ゼーガペイン』のスピンオフ小説。ヒロインの守凪了子(カミナギリョーコ)、彼女の幼なじみ十凍京(ソゴルキョウ)は共通だが、小説版オリ...
手強い異存在との意思疎通と、未知の文明の調査
2019年9月3日17:36

【今週はこれを読め! SF編】

手強い異存在との意思疎通と、未知の文明の調査
 人気ミリタリーSFシリーズ《星系出雲の兵站》第二部の開幕篇。たんに地上の戦争を宇宙へと移植したアクションストーリーではなく、現実的な天文物理をふまえた条件と、...