担当=牧眞司

赤目の男に変身する孔雀、山頂と地下をつなげる大蛇
2018年5月22日16:19

【今週はこれを読め! SF編】

赤目の男に変身する孔雀、山頂と地下をつなげる大蛇
 ほんものの幻想文学。ぼくが読みたい幻想文学は「昼間の論理」「日常の辻褄」「類型的な物語」の彼方にあるものだ。『飛ぶ孔雀』は、一行目からその領域へと引きこんでく...
忘れることができるメモリ、未来においてインプットされた記憶
2018年5月15日15:26

【今週はこれを読め! SF編】

忘れることができるメモリ、未来においてインプットされた記憶
 1992年に刊行された早瀬耕のデビュー長篇。一部で高評価を得ながら、広い注目を集めるまでにいたらず、また作者がその後、表立った作品発表をおこなっていなかったこ...
ボーイ・ミーツ・ガール物語のサイバーパンク的展開
2018年5月8日10:25

【今週はこれを読め! SF編】

ボーイ・ミーツ・ガール物語のサイバーパンク的展開
 冒頭の場面が印象的だ。ロンドンの川沿い、朽ちゆく街区の十四階建てのビルの屋上に腰かけている少年ハンター・ナッシュ。数ブロック先、さびれたスカイライン越しに、金...
皇国の欺瞞、ナチスの残虐、アメリカの矛盾
2018年5月1日10:02

【今週はこれを読め! SF編】

皇国の欺瞞、ナチスの残虐、アメリカの矛盾
 第二次世界大戦で枢軸側が勝利し、アメリカが太平洋側の日本合衆国(USJ)と大西洋側のナチス領の分割され、両者のあいだで武力衝突を含む緊張が続いている。さらにア...
インディーズならではの雰囲気、キノコのようにひっそり犇めいて
2018年4月24日10:30

【今週はこれを読め! SF編】

インディーズならではの雰囲気、キノコのようにひっそり犇めいて
 キノコをテーマにした怪奇・幻想小説のアンソロジー。原書は一巻本だが、邦訳は二分冊で本書はその第二巻。第一巻は、以前に紹介した。新しいアンソロジーを読むひとつの...
消えてしまう過去、儚い現在、記憶のなかの世界
2018年4月17日20:11

【今週はこれを読め! SF編】

消えてしまう過去、儚い現在、記憶のなかの世界
『プラネタリウムの外側』は連作集。有機素子コンピュータで会話プログラム(チューリングテストをクリアするレベル)を開発する南雲助教と、彼の研究室に関わるひとたちの...
超テクノロジーのロマンとショボいサラリーマン生活のミスマッチ
2018年4月10日11:31

【今週はこれを読め! SF編】

超テクノロジーのロマンとショボいサラリーマン生活のミスマッチ
 このご時世に宇宙海賊とは。しかも、コスプレじみたオネーサンの表紙。怖い物見たさ半分に、薄目で読みはじめたのだけど、いやあ、冒頭で示される設定で瞳孔が開いてしま...
アメリカ、それは最後のフロンティア
2018年4月3日18:43

【今週はこれを読め! SF編】

アメリカ、それは最後のフロンティア
 それはとほうもないライト・ショウだった。  気候変動によって全土が砂漠と化したアメリカにあって、いまも煌々と輝きつづけるラスヴェガスの夜、その夜空にまずあらわ...
ゲームとしての世界、プレイヤーとしての人生
2018年3月27日12:02

【今週はこれを読め! SF編】

ゲームとしての世界、プレイヤーとしての人生
 ビデオゲームを題材としたSFのアンソロジー。2015年に刊行された原著Press Start to Playから十二篇を選んでの翻訳だ。全訳にならなかったのは...
輝かしい未来を取り戻すために、ぼくができること
2018年3月20日17:38

【今週はこれを読め! SF編】

輝かしい未来を取り戻すために、ぼくができること
 二十一世紀になっても世界はダメなままだ。というか、どんどんダメになっていないか。核兵器は廃絶されていないし、地球温暖化にも歯止めがかかっていないし、アタマの悪...