担当=牧眞司

21世紀最初の十年紀を飾った注目のSF短篇を収めたアンソロジー
2020年12月1日12:35

【今週はこれを読め! SF編】

21世紀最初の十年紀を飾った注目のSF短篇を収めたアンソロジー
 待望の2000年代傑作選である。十年ごとに区切ってのSF傑作選(英語で発表された作品を対象としたもの)は、中村融・山岸真編『20世紀SF』1~6(1940年代...
ハイテク汚濁都市にあらわれた神話的存在感を放つ女
2020年11月24日22:29

【今週はこれを読め! SF編】

ハイテク汚濁都市にあらわれた神話的存在感を放つ女
 作者サム・J・ミラーは2000年代に作家活動をはじめているが、本格始動は2012年。翌13年にシャーリイ・ジャクスン賞短篇部門を受賞、それ以降、いくつもの賞の...
銀河英雄伝説トリビュート・アンソロジー
2020年11月17日09:43

【今週はこれを読め! SF編】

銀河英雄伝説トリビュート・アンソロジー
 もはや『銀河英雄伝説』は古典である。SFの基礎教養というレベルさえ超え、ミームとして浸透・機能している。本書は、『銀英伝』の設定を活かして、六人の作家がオリジ...
Anarchy in Osaka
2020年11月10日10:22

【今週はこれを読め! SF編】

Anarchy in Osaka
 物語の幕が開くのは1969年。 「俺、思うんだけど、何かが俺を変えようとしてんじゃないのかなって」  中学生になってまもなく、サドルは気づいてしまった。サドル...
怪奇小説の伝統に棹さす、みごとな表現の四作品
2020年11月3日11:14

【今週はこれを読め! SF編】

怪奇小説の伝統に棹さす、みごとな表現の四作品
 作者クックはイギリスの作家。ミステリおよび怪奇小説・映画の研究家でもあり、関連の学術著作がある。フィクションは、2017年に出版された本書が最初の単行本だ。四...
アルゴリズムの支配を逃れ、なお生き延びるすべ
2020年10月27日18:51

【今週はこれを読め! SF編】

アルゴリズムの支配を逃れ、なお生き延びるすべ
 2068年、グーグル(をはじめとするデジタルの覇者である巨大企業)が世界を掌握していた。日常に浸透したネットワークにより、市民のあらゆる情報は集積され、徹底し...
稀覯書や古文書をめぐる怪奇譚、黴の匂いと書架の陰翳
2020年10月20日12:42

【今週はこれを読め! SF編】

稀覯書や古文書をめぐる怪奇譚、黴の匂いと書架の陰翳
 著者マンビーは1913年にロンドンで生まれ、ケンブリッジ大学卒業後、古書店やオークションカンパニー勤務を経て陸軍に編入、フランス戦線で捕虜になり、収容所で怪奇...
物珍しさではなく、作品そのものの価値で語られるべき充実のアンソロジー
2020年10月13日13:10

【今週はこれを読め! SF編】

物珍しさではなく、作品そのものの価値で語られるべき充実のアンソロジー
 イスラエルSFのアンソロジー。原著はアメリカで2018年に刊行されたが、編者のふたりはイスラエル人だ。  収録作品は、(1)元から英語で発表されたもの、(2)...
映像は武器たりえるか、レンズを通して語る女たちの年代記
2020年10月6日10:45

【今週はこれを読め! SF編】

映像は武器たりえるか、レンズを通して語る女たちの年代記
 書き下ろし長篇。ひとつの物語が順々に語られていくのではなく、いくつものエピソードが嵌めこまれている。エピソード間の連続性が明らかなものもあれば、断片的に挿入さ...
オリジナル・アンソロジー・シリーズの三冊目。七篇を収録。
2020年9月23日12:09

【今週はこれを読め! SF編】

オリジナル・アンソロジー・シリーズの三冊目。七篇を収録。
 オリジナル・アンソロジー・シリーズの三冊目。七篇を収録。  作者それぞれの持ち味を活かした作品が居並ぶなか、もっとも印象に残ったのは堀晃「循環」だ。『Gene...