担当=牧眞司

離れていても声が聞こえる。ウィリスのロマンチック・コメディ。
2019年1月15日16:14

【今週はこれを読め! SF編】

離れていても声が聞こえる。ウィリスのロマンチック・コメディ。
 コニー・ウィリスの新作長篇。そう聞いただけで少々気が重くなるのは、ぼくが分厚い作品が苦手で、ウィリスの長篇といえば分厚い(それも尋常ではなく)のがあたりまえだ...
日本SFの新しいプラットホーム、ここから始まる。
2019年1月8日14:49

【今週はこれを読め! SF編】

日本SFの新しいプラットホーム、ここから始まる。
 SF出版では海外SF紹介から出発した東京創元社だが、2007年に日本SFの名作再刊に手を染め、2010年以降は創元SF短編賞(募集は前年から)によって次々と新...
破滅と再生の寓話、イヴを畏れるアダム
2018年12月25日10:59

【今週はこれを読め! SF編】

破滅と再生の寓話、イヴを畏れるアダム
『紫の雲』は、翻訳が待ち望まれていた古典である。作者M・P・シールは1865年生まれ47年歿のイギリス作家、二十世紀になる直前から作品を発表しはじめた。この経歴...
ベテランから新人まで個性豊かな書き下ろしアンソロジー
2018年12月18日19:01

【今週はこれを読め! SF編】

ベテランから新人まで個性豊かな書き下ろしアンソロジー
 もう何度も書いていることだが、ここ数年の日本SFは空前の収穫期にあって、ベテランから俊英まで多くの才能が質の高い作品を送りだしている。惜しむらくは本来の受け皿...
食べ飽きない語り口の妙、滋味ゆたかな物語
2018年12月11日12:46

【今週はこれを読め! SF編】

食べ飽きない語り口の妙、滋味ゆたかな物語
 清朝の中国江南地方を舞台とした美食ファンタジイ。食の描写は、性愛や感情の描写と同様、ごてごてと修辞を盛ればよいというものではなく、細部を際立たせようとすれば全...
ガンマ線バーストでも終わらない世界のために
2018年12月4日10:52

【今週はこれを読め! SF編】

ガンマ線バーストでも終わらない世界のために
 第六回ハヤカワSFコンテスト優秀賞受賞作。六篇の連作からなり、遠い未来が舞台だ。もはや人間は肉体にしばらておらず、思うがままに精神をアップロードできる(これが...
異世界への入口はどこに、あるいは迷える青少年殺人事件
2018年11月27日21:33

【今週はこれを読め! SF編】

異世界への入口はどこに、あるいは迷える青少年殺人事件
『オズの魔法使い』のドロシーは、エメラルドの都からカンザスへ帰還し、「おうちがいちばん」と言った(これは映画版。原作の台詞は異なるが、帰還を喜んでいるのは同様)...
他者の記憶、自分の輪郭、宿痾もしくは恩寵としての共感
2018年11月20日12:17

【今週はこれを読め! SF編】

他者の記憶、自分の輪郭、宿痾もしくは恩寵としての共感
 第五回創元SF短編賞を受賞した「風牙」からはじまる連作集。風牙(ふうが)というのは作中に登場する犬(ラブラドール・レトリーバー)の名前である。しかし、実体があ...
ITによって変貌しゆくアクチャルな未来を描いた連作集
2018年11月13日17:28

【今週はこれを読め! SF編】

ITによって変貌しゆくアクチャルな未来を描いた連作集
 ITの発展、およびそれを取りまく文化によって、変わりゆく近未来を描く連作。作中で用いられるのは空想的な超テクノロジーではなく、いま現実にあるツールやメソッドで...
日本SFが生んだ奇書、得体の知れぬ迷宮的作品
2018年11月6日18:06

【今週はこれを読め! SF編】

日本SFが生んだ奇書、得体の知れぬ迷宮的作品
 吃驚! ドッキリしゃっくり! 飛浩隆がこんなゲテゲテな小説を書くとは!  いや、細部に目をこらせば、まぎれもなくこの作者ならではの筆致なのだ。端正な細工、精緻...