担当=牧眞司

斬新なアイデアと超絶的な物語表現。生と死をめぐる八篇。
2021年9月14日11:33

【今週はこれを読め! SF編】

斬新なアイデアと超絶的な物語表現。生と死をめぐる八篇。
 伴名練セレクションによる「再評価されるべき日本SF作家」短篇集。中井紀夫、新城カズマにつづく第三弾は石黒達昌である。  石黒達昌は1980年代末に文芸誌でデビ...
アフリカの大地から、異種族が葛藤する宇宙へ
2021年9月7日10:53

【今週はこれを読め! SF編】

アフリカの大地から、異種族が葛藤する宇宙へ
 オコラフォーは1974年生まれのアフリカ系アメリカ人。2000年に作家デビュー、2010年発表の長篇Who Fears Deathで世界幻想文学大賞を受賞した...
立ちこめる頽廃と情念、先鋭SFが描く酷薄美
2021年8月24日11:12

【今週はこれを読め! SF編】

立ちこめる頽廃と情念、先鋭SFが描く酷薄美
 平安朝を舞台とした言語SF「繭の見る夢」で、第二回創元SF短編賞を受賞した空木春宵の第一短篇集。デビューから十年、待ち望んだファンも多いだろう。  この作家は...
語りの妙が堪能できる十七篇
2021年8月17日11:46

【今週はこれを読め! SF編】

語りの妙が堪能できる十七篇
 ユーモア小説『ボートの三人男』があまりに有名なイギリス作家、ジェローム・K・ジェロームの怪奇幻想短篇集。十七篇が収録されている。  巻頭に置かれた「食後の夜話...
江戸川乱歩をドストエフスキーへ還流する、文学的メビウスの環
2021年8月10日11:50

【今週はこれを読め! SF編】

江戸川乱歩をドストエフスキーへ還流する、文学的メビウスの環
 巻頭に配された「アントンと清姫」、巻末を飾る書き下ろし作品「ドグラートフ・マグラノフスキー」。もうタイトルを見ただけでワクワクするではないか。文学とSFのセン...
知性を発展させる蜘蛛たちと軌道上の狂える神
2021年8月3日12:41

【今週はこれを読め! SF編】

知性を発展させる蜘蛛たちと軌道上の狂える神
 読み応えのある本格宇宙SF。現代的センスの物理・情報ガジェットと、よく考えられた生物・生態系学の設定が噛みあい、緊迫した局面がつぎつぎに移り変わる。上下巻合わ...
つぎつぎに立ちはだかる困難を超えて火星へ
2021年7月27日11:56

【今週はこれを読め! SF編】

つぎつぎに立ちはだかる困難を超えて火星へ
 別な時間線の1950年代を設定して、宇宙飛行士を目ざす女性たちの奮闘を描いた『宇宙へ』の続篇。前作は月への有人飛行がミッションだったが、本作では邦題が示すとお...
夢の国を旅して
2021年7月20日12:06

【今週はこれを読め! SF編】

夢の国を旅して"覚醒する世界"へと至る
 原題はThe Dream-Quest of Vellitt Boe、物語がはじまる街の名はウルタールとくれば、ピンとくるひとも多かろう。この作品の霊感源はH・...
伊藤典夫が手ずから選んで訳した英米SFの名作八篇
2021年7月13日12:46

【今週はこれを読め! SF編】

伊藤典夫が手ずから選んで訳した英米SFの名作八篇
 伊藤典夫さんと言えば、日本にジャンルSFが定着しはじめた1960年代から英米のSF動向を紹介、新鮮な作品の翻訳を担ってきた第一人者。その伊藤さんがこれまで翻訳...
日本SFにおけるマジックリアリズムの俊才
2021年7月6日11:22

【今週はこれを読め! SF編】

日本SFにおけるマジックリアリズムの俊才
 中井紀夫傑作選。なんとも嬉しい企画である。  日本の小説にはマジックリアリズムの精神が綿々とあって、70年代後期の筒井康隆作品でラテンアメリカ文学と交叉し、そ...