担当=牧眞司

じわじわ気になる(ほぼ)100字の書評
2018年9月18日14:12

【今週はこれを読め! SF編】

じわじわ気になる(ほぼ)100字の書評
黒っぽい表紙の四角い本がきてから 毎日がちょっとおかしい。 目に映る世界は同じなのに どこかズレている、なにか変わっている。 けれど、本がくる前の毎日が どんな...
ひとつの地形として横たわるだけ巨竜が作品世界を支配する
2018年9月11日17:37

【今週はこれを読め! SF編】

ひとつの地形として横たわるだけ巨竜が作品世界を支配する
《竜のグリオール》は1984年から断続的に発表されたシリーズで、つごう七篇を数える。本書はそのうち前半四篇を収録している。  作者シェパードは巻末の「作品に関す...
記憶は誰のもの? 意識はどこから? 迫真の近未来ノワール
2018年9月4日10:19

【今週はこれを読め! SF編】

記憶は誰のもの? 意識はどこから? 迫真の近未来ノワール
 近未来、脳内の記憶を、特定の切手サイズの素子に、保存・再生する技術が確立されていた。映像や音声だけでなく、味覚・嗅覚・触覚、さらには原体験者の当時の感情までも...
焼死に至る〈竜鱗病〉があぶりだす、現代社会が抱える病理
2018年8月28日17:24

【今週はこれを読め! SF編】

焼死に至る〈竜鱗病〉があぶりだす、現代社会が抱える病理
 うーん、やはり、ジョー・ヒルは画像的想像力が並外れている。皮膚に鱗状の模様があらわれ、病状が進行すると身体が発火して焼死する〈竜鱗病(ドラゴンスケール)〉のイ...
土地そのものとしての精霊、歴史の底から甦る異教の魅惑
2018年8月21日10:31

【今週はこれを読め! SF編】

土地そのものとしての精霊、歴史の底から甦る異教の魅惑
 日本版オリジナル短篇集。「解説」で植草昌実さんが述べているように、ブラックウッドはイギリス怪奇幻想作家のなかでは、早い時期から知られた作家で、それなりの数の作...
生存戦略としての支配? それとも共生による進化?
2018年8月14日15:54

【今週はこれを読め! SF編】

生存戦略としての支配? それとも共生による進化?
 人類の知能が急激に向上することで社会が混乱をきたす。そんな事態をポール・アンダースンは『脳波』で描いた。トマス・M・ディッシュ『キャンプ・コンセントレーション...
至高のミリグラム、赤ちゃんのエネルギー化、人造美人の広告
2018年8月7日13:51

【今週はこれを読め! SF編】

至高のミリグラム、赤ちゃんのエネルギー化、人造美人の広告
 こんな奇想小説家がいたとは! SF風のガジェットを用いたもの、メタフィジカルなもの、皮肉な風刺が効いた作品、宗教的含意がこめられた小品、さまざまな手ざわりの二...
メタモルフォーシスと魅入られた者の情念
2018年7月24日19:54

【今週はこれを読め! SF編】

メタモルフォーシスと魅入られた者の情念
 夏の楽しみは、東雅夫さん編の怪奇・幻想短篇集が読めることだ。2012年の泉鏡花『おばけずき』からはじまった平凡社ライブラリーの文豪怪異小品シリーズも、本書で7...
楽しく元気が出る一冊、銷夏に最適のポストうなぎSF短篇集
2018年7月17日11:52

【今週はこれを読め! SF編】

楽しく元気が出る一冊、銷夏に最適のポストうなぎSF短篇集
 うなぎづくしのSF短篇集。題材は「うなぎ絶滅」だが、五篇それぞれに調理法も味つけも違っていて、つぎはどんなものが出てくるかと楽しみに読んでいくと、お腹いっぱい...
筒井康隆のシャバドゥビから、宇宙駆ける仏寺スペースオペラまで
2018年7月10日12:43

【今週はこれを読め! SF編】

筒井康隆のシャバドゥビから、宇宙駆ける仏寺スペースオペラまで
 年刊日本SF傑作選の十一冊目。  ぼくがこのアンソロジーを楽しみにしている理由のひとつ(もっとも大きなひとつ)は、ジャンル作品以外の「こんな小説を書くひとがい...