本の雑誌2012年3月早春みりん干し号　No.345 - 今月の本の雑誌

取次搬入：2012年2月8日
→バックナンバー

→定期購読について

→アンケート・三角窓口受付

→スッキリ隊出動依頼

　21世紀もはや12年、平成ときたら、なんと24年だ！　ああ、昭和は遠くなりにけり......というわけで、本の雑誌３月号の特集は昭和の香りぷんぷん漂う「懐かし本大会！」。記憶の中の最初の読書体験から、どうだどうだの自慢の一冊まで、大森望、新保博久、吉田伸子の高度経済成長世代三人組が懐かし本を大いに語るメモリアル座談会に、大橋博之の「僕たち〈昭和〉の時代」挿絵画家コレクション、森英俊の少年少女昭和ミステリの楽しい見つけ方、そして重箱の隅の老人による翻訳ジュブナイルミステリー徹底比較検証と、すっぱい記憶が甦る特集なのだあ！

　新刊めったくたガイドは、杉江松恋がスティーヴ・ハミルトン『解錠師』の第一章をずしんと受け止めれば、新登場・佐久間文子はバルガス＝リョサのまさかのラブストーリーをぐいぐい。大森望が海外ＳＦコミックの傑作群をどぉーんと紹介すれば、酒井貞道は謎解き一直線『奇面館の殺人』に歓喜雀躍。榎本文昌が夢と現実が入り混じる北杜夫の"小説"を心地よく味わえば、内田剛は図鑑二連発のおじさん本大襲来に大注目！　そして北上次郎は篠田節子『銀婚式』の圧倒的にリアルさに、うまいなあホントにと、ただただひれ伏すのである。さあ、あなたも、ぐいぐいぐいぐい引き込まれてみよう！

　今月は、あの最新芥川賞作家・円城塔がいつもの連載以外に２ページで本屋さんのない街・サンフランシスコをレポート。小森収が突発的選評研究の成果を「都筑道夫と日本推理作家協会賞」として報告すれば、宮田珠己は新連載「スットコランド挿絵月報」を引っ下げて、再見！　そして、古稀を迎えてからの本との付き合い方を実体験から伝授する津野海太郎「百歳までの読書術」、百八十度立場を変えて初の警察小説にチャレンジする中場利一「鬼花──鬼刑事・花篤好美」と、大河連載２本が堂々のスタートだ。さらに読者アンケートは「2011年にいちばんがっかりした本」で、お楽しみ、読み物作家ガイドは千街晶之による「倉坂鬼一郎の10冊」。おじさん三人組が新解さんに会いに行けば、内澤洵子は最終ミッションクリアで以下次号。豆をまいても春はまだ先？　あるきはじめたみいちゃんも、おうちのまえの桃の木も、おんもに出るまで本の雑誌３月号を読んでぬくぬくしよう！

今月の本の雑誌

2012年3月早春みりん干し号　No.345

目次

2012年の本の雑誌

バックナンバー

今月の本の雑誌

2012年3月 早春みりん干し号 No.345

目次

2012年の本の雑誌

バックナンバー

2012年3月早春みりん干し号　No.345