本の雑誌2025年12月　一陽来復カボチャ号　No.510 - 今月の本の雑誌

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　文学だからといってなんでもかんでもムズカシイわけじゃない！　面白いジュンブンガクもたくさんあるのだ！　というわけで、本の雑誌12月号の特集は「オモロイ純文運動！」。松永Ｋ三蔵の「オモロイ純文運動」宣言から、『芥川賞候補作全部読んで予想・分析してみました』のチームＭ＆Ｍ（〈職業はドイツ人〉マライ・メントラインと〈書評から浪曲まで〉杉江松恋）がオモロイ芥川賞を探す対談、ムズカシイ小説を読むコツ、のようなものにおすすめオモロイ純文学アンケートまで、「おもしろさ」ではない「オモロイ」純文学にどーんと迫るのだあ！

　新刊めったくたガイドは、小山正が残酷で暗い『デスチェアの殺人』を読んで元気もりもり！なら、橋本輝幸はすべての記憶が記録される社会の連作短編集に驚愕。大森望が改変歴史世界のシベリア横断急行『侵蝕列車』が素晴らしい！と★４つを付ければ、梅原いずみは『聖女の論理、探偵の原罪』の怒涛の展開を一気読み！　久田かおりが『うまれたての星』の懐かしさ＋αに打ち震えれば、東えりかは「民博」が見せてくれる知らない世界の形に感服！　そして本の雑誌チームは『西村賢太殺人事件』の美しい赤裸々に拍手喝采だ！　さあ、西村賢太は殺人を犯したのかそれとも殺されたのか。けんけんとまいどんの私小説で確認してくれぃ！

　今月の図書カード三万円使い放題！にはホラーの雄・背筋が登場！　勝手知ったるブックファースト中野店で不朽の名作から、今をときめくベストセラー小説、児童書にコミックまで、気がつけば22,234円オーバーで買いまくった41冊は37ページだ。そして今月の読み物作家ガイドは金子玲介が舞城王太郎の10冊を紹介。「舞城王太郎がいなければ、私は小説を書いていない」と断言する作家が愛してやまない舞城小説は131ページだ。さらに今月は、黒い昼食会が「ノベハラをやめよう！」と提言すれば、「岡崎武志古本屋になる！」は生き方としての古本屋を考えつつ大団円。代わって竹田総一郎が「大衆酒場で地方紙を」読みに新登場！　さあ、2025年ラストもますますオモロイ本の雑誌12月号で、あなたも「オモロイ純文運動」を始めよう！

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2025年12月　一陽来復カボチャ号　No.510

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