2月15日(金)
渋谷の阪急ブックファーストへ行き、『ほんや横丁』で連載をお願いしている林さんに会う。開口一番衝撃の発言を伺うが、きっと本人が『カウンターの向こうから』で書かれるであろうからここでは重複をさける。
渋谷は都内で一、二を争う書店激戦区で、来月末にはまた新しい書店さんがオープンすることになっている。これでまた一段と競争に拍車がかかる、が値引きの出来ないこの業界では価格競争にはならず、品揃えや接客で勝負するしかないということ。新規店がどんなお店になるのか? そして既存店がどのように動いていくのか楽しみだけれど、その裏でとても恐ろしい現実も出て来るのではないかと不安になる。
今年は、渋谷だけでなく、その他多くの地域でも新規店の計画がされている。新しい本屋さんが出来るのこと自体は良いことなのかもしれないけれど、その多くが大書店さんの支店で、その陰で町の書店さんは静かに消え去ろうとしている。
もちろん資本主義なら当たり前のこと…なのかもしれない。けれど小さな書店ではいくら催促しても売れ筋本が手に入らない可能性は高い。その代わりに一時期「個性的な棚を!」と叫ばれていた時代があったけれど、実はそんなものは余程のことがない限りお店を支える売り上げにならないことがわかり、またその個性的な棚を作るための本がどんどん絶版あるいは文庫化されていく現状がある。これでは競争のしようもないだろう。もう少しフェアな争いができる業界になれば良いなと思うけれど…。
いつもこのようなことを考えていて思うのは、数年後には大都市以外本屋さんがなくなるのではないか?ということ。みなさんが自転車に乗って、あるいは帰宅の途中で立ち寄る本屋さんがいつまでもあるとは限らないのだ。本を買うためにわざわざ電車や車に乗らなければ行けない時代はもうすぐそこかもしれない。いったいどうなっていくのか? こちらも恐ろしく不安である。