4月4日(木)
『岸和田少年愚連隊 完結篇』の事前注文〆切が近づいているため駆け足で千葉方面を営業。僕はこのシリーズの一番初めの巻を、その頃まったく『本の雑誌』というものを知らずに何げなく購入した記憶がある。そして電車の中で読み出し、一気にはまってしまったのだ。ウソともホントとも取れるかなり危険なケンカ。関西ならではの笑い。そして友情。何だか自分の学生時代にちょっとだけ似ていて、最高だった。本の雑誌社に入社して、一番うれしかったことのひとつは、自分がその『岸和田少年愚連隊』シリーズの営業ができるということだった。
ここ半年近く、新人や無名の書き手の本が多く、営業としてはちょっとキツかった。書店員さんに著者の紹介から始めなければならないし、内容も伝えなくてはならない。どれくらい売れるか互いにわからず、それを探りつつ営業をしていた。そんな書き手の本を、しっかり売るためには、どうしたら良いか?ということを考えながら。
それもこれも発行人の浜本が昨年初めに「今年は新しい人の本をいっぱい出したい」と決意を表したからで、まあ、会社としてもそういうこともした方が良いんだろうと僕も頑張ってきたのだ。
その点、この『岸和田少年愚連隊 完結篇』はとても楽。過去のデータもあるし、書店員さんも知ってくれている。訪問してチラシを見せればすぐに部数が出てくるので、あっという間に終わってしまい、ほとんど僕がいる意味はない。まあ「完結編」ということで、既刊分をあわせて営業するくらい。
しかし、何だか物足りないというか、淋しさを感じたのも事実。装丁やレイアウトも前作があるためそんなに変化も付けられない。うーん、やっぱり新しいことをやるというは苦労にプラスしてその分喜びもあるものなのだな…と常磐線揺られながら考えていた。