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4月3日(水)

 二子玉川のK書店を訪問しようと田園都市線に乗り込んだところ、ハッと気づいたら大きく乗り過ごしてしまっていた。すっかり春の陽気に誘われ、眠り込んでしまったのだ。<良い営業>を目指すつもりが、まったくその逆へ。

 目を覚ました次の駅が青葉台。ちょうど書店戦争勃発を叫ばれている町だったので、見学がてら下車することに。なぜ見学なのかというと、これもここに書くには恥ずかし過ぎる状況なのだけれど、ただいま僕は名刺のストックが空なのだ。昨日そのことに気づいて慌てて印刷会社に発注したものの、現在まったくの0。だから初対面の書店員さんにご挨拶できないのだ。営業マンは名刺さえ持っていれば、どこにでも飛び込んでいけるけれど、これでは勝負にならない。<良い営業>どころか、<営業>と呼べない悲惨な状態なのだ。ああ情けなさ過ぎる。

 初めて降り立った青葉台。思わず街のデカさに度肝を抜かれる。これはとても郊外と呼ぶような街ではない。地方都市だったら充分県庁所在地と言えるほど発達しているではないか。それに、ターミナル駅でもないのに、なぜか異様に人出が多い。若い人から子供連れの主婦、それにお年寄りも。ここは確かに商圏が大きそうだ。

 僕は生まれも育ちも埼玉なので、東京圏から電車で30分以上も離れた町というと、何となく閑散とした町を想像してしまう。ところが青葉台は立派な街で、埼玉でこれほどの街といえば、大宮くらいしか思い浮かばない。うーん、これが東武と東急の力の違いというものなのか?

 驚きつつ、キョロキョロと田舎者化し、まずはH書店を訪問。すると、いきなり声をかけられ、誰かと思ったらミステリ版元T社の営業ウーマンSさんだった。実は昨日、埼玉方面の営業に出かけていて、浦和の道端でこのSさんに声をかけられたばかりなのだ。連日営業の場で会うなんて恐るべき偶然。

 Sさんは自社のフェアに合わせて手製の看板を作り、その設置のためにH書店さんを訪問していたのと、昨日に引き続き新入社員S君と担当の引継とのこと。こちらは名刺もないまま、ウロウロとしているダメ営業マンで、思わず恥ずかしくなって逃げ出すようにH書店さんを後にしてB書店さんを見学。

 それにしても、田園都市線の書店さんは、なぜにこんなに学参の展開が大きいのだろうか? H書店さんもB書店さんも、たまブラーザのY書店さんも二子玉川のK書店さんもすごい棚数だ。他の地域の書店さんではわりと縮小傾向にある分野だから不思議だ。この沿線はやっぱりイメージ通り教育熱心な土地柄なのだろうか? うーん、これも東急と東武の違いなのか?