4月7日(日)『炎のサッカー日誌 2002.03』
今年になって一度も笑っていなかった。いや普通に微笑み程度なら笑っていたかもしれないが、心の底から笑ったことはなかった。なぜならレッズが一度も勝っていないからだ。Jリーグ02シーズンが開幕してここまで4試合。我が浦和レッズは0勝3敗1分なのだ。これで笑えという方が無理な話。僕にとって、幸せは常にレッズのそばにあり、なぜか不幸はそれ以外のところにも転がっている。うーん。
今日こそは、と思いつつ毎度毎度の列並び。朝6時に来ていた観戦仲間のKさんと合流し、ホーム駒場を眺めながら乾杯。この酒がこの世で2番目にうまい。もちろん1番目は勝利後の祝杯だ。
Kさんに連れられてとある販売ブースへ。そこには山のように本が積まれていて、何かと思って手に取ると『浦和レッズ10年史』(ベースボールマガジン社)であった。素晴らしい本ではないか。思わず3000円を払い早速購入。ああ、こういう本を僕は作りたかったんだよ…と悲しみと喜び半分で中を見る。ミスターレッズ福田のインタビューがあり、神様ギドのインタビューもある。おまけに過去在籍したメンバー全員の名鑑もついているし、全試合のデータもある。こんな素晴らしい本はないだろう。今年度のベストには絶対押し込んでやろうと決意する。
試合開始前には、本年から年間シートを購入してしまった恐るべき還暦サポーター、父親と母親も合流し、ブルジョワ兄貴も指定席へ。ほんとにサッカー場以外で家族が集まることがない。こういうこともやっぱり家庭崩壊なのだろうか。
あっけなく先制点を取られたときには、かなり悲観的な気分になったが、その後は今年初の浦和レッズ祭り。オレの廻りをサッカーボールが回っていると考えているわがまま小僧エメルソンが、何をどう改心したのか、素晴らしい動きを見せ、ハットトリック。おまけに、ただいま一番レッズでサッカーができることを幸せに思っている(であろう)トゥットもゴールを決め、4対1の大勝利。ゴールの度にKさんやOさんと抱き合い、今日は4度も抱擁してしまったではないか。
これだからレッズサポを辞められない。我らバカどもは、今週末に仙台に乗り込むのだ! 果たして東北道の向こうに幸せが待っているのか、それとも不幸が待っているのか。この時点では誰も知らないが、知らない方が良いこともあるといのはわかっている。
ちなみに父親と母親は、本日の勝利でペットロス症候群から晴れて抜け出せたようだ。悩みのある方、是非、駒場へ。