9月2日(月)
何だか誤解しているのは、読者なのか、僕なのか。「炎の営業日誌」に終止符を打ったら、淋しいというメールを頂いた。しかし、今日から「帰ってきた炎の営業日誌」が始まるのだ。タイトルが変わるだけで、何も変わり様がない。技術的にもネタ的にも今までを超えることは無理だろう。
もしかして、もう毎日原稿を書かないとでも思われているのだろうか。それならそれで有り難いのだが、営業マンというのはとてもサービス精神の旺盛な生き物なので、こういう<場>がある限り、毎日原稿を書かざる得ない。
とにかく、何も変わらず、新たな連載が始まります。ううう。
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月が変わって9月。月の初めは気持ちが良い。なぜなら先月の売上をリセットでき、気分一新で、新たな営業を迎えるからだ。本日は大好きな横浜を営業。
M書店のYさんを訪問すると、とある大手出版社から追加の注文分が入荷し、ご機嫌な様子。その本、どこでも売れるという内容ではないのだが、営業マンが
「Yさんのところなら客層が合うと思いますので、しっかりお入れします」と連絡してきたとか。互いのヨミどおり、初回50冊は完売し、今日その追加分が届いたとのこと。
書店と出版社を繋ぐのは、書店員さんと営業マンであり、その関係が良好だと、このような無駄もストレスもない配本が成り立つと言うことだろう。
追加分を早速平台に並べながらYさんが話したことを、お店を出た後、肝に銘じる。
「ほんと人間関係っていうか、営業マンにお店を見てもらうっていうのが大事ですよ。売上データだけじゃ見えてこないものが、その場にいるお客さんや棚構成からいろいろ伝わると思うんで。それが伝われば今回みたいに売り逃しをしないで済むし、ほんと週1や月1なんて無理は言いませんから、せめて3ヶ月に1度でいいですから、お店に来てくれると有り難いんですよ」
次は、つい最近、大規模な改装を行ったルミネY書店さんを初訪問。同じチェーンの恵比寿店と同様の棚を使用しているようで、とてもスッキリ本が見やすくなった印象を受ける。棚構成が非常にうまく、コの字型の売場の両極に文芸と文庫を配置し、奥の部分が雑誌になっていた。これなら、混雑時期もお客さんがばらけるし、入り口から出口まで一通りお客さんが回遊するのではないかと考える。
担当のOさんにそのことを伝えると
「まだ、改装間もないのでどこまで良いのかわからないですけど、順調です」と笑っていた。
それにしても横浜近郊に住んでいる人や働いている人は幸せだ。駅近郊のビルだけで書店さんが5件以上もあり、今春のK書店の出店以来、既存書店さんもそれぞれ生き残りに必死で、営業時間を延長したり、改装を行ったり、あるいは本の品揃えに力を入れ、各店パワーアップしている。
こんなバラエティーに富んだ書店さんの中から、好みの書店を見つけたり、書店のハシゴが出来るなんて、とても素晴らしいこと。ローカルな駅在住の一本屋好きとして、ただただ羨ましい。まあ、働いている側は大変だと思うけれど…。
◆売れていた本
『天国の本屋』松久淳 田中渉著(かまくら春秋社)
「朝日新聞夕刊の記事が出て以来、今までの数を越えてドーンと動き出した」
『あなたは絶対!運がいい』浅見帆帆子著(グラフ社)
「第2弾『あなたは絶対!守られている』が出たら既刊がまた売れ出した」