9月13日(金)
理論的なことや具体的な数字はまったくわからないけれど、営業中に肌で感じているのは最近書店さんの来客数が激減しているような気がするのは気のせいなのか。
半年前までだったら夕方の時間帯に顔を出したらとても声をかけられるような状態じゃなかった書店さんで、今、逆に担当者が僕を見つけて声をかけて来てくれたりすることがある。えっ、と思いつつ周囲を見渡すとまるで午前中のようなヒトの入り。恐ろしい。
総武線千葉方面を営業。
この路線、千葉郊外に伸びる単なる通勤路線に見えるが、実は出版営業にとって侮れない路線なのだ。それは何も大規模な書店さんがドーンとあるというわけではなく、地道にしっかりした棚を作っている中規模書店さんがたくさんあり、担当者さんも凄腕ばかりなのだ。有名どころでいえば、『白い犬とワルツ』(新潮文庫)を大々的に売り出したポップの王様がいて、爆発的ヒット数を誇るHP銀河通信の安田ママさんもいる。つい最近、本の雑誌読者には特にお馴染みの某氏(発表していいのかわからないので匿名にしておく)もこの路線の書店に書店員として復帰。営業する側の僕も、心地よい緊張感に包まれ、背筋が伸びる。
もうひとつ、この路線の特徴があって、それは嘆美モノが非常に売れるということだ。なぜだかわからないけれど、妙に売れている。うーん…。
さて、冒頭に書いた来客数の激減の話を安田ママさんに振ると、大きく頷かれ、ワールドカップ以降その傾向が強いというではないか。「売れない」と嘆く以前にお客さんが「来ない」になってしまっては、もうどうしようもないのではないか。出版不況はどうも脱出どころか第2段階に突き進んでいるような気がしてしまう。
先のことを考えるととても暗い気持ちになり、いつもは安田ママさんとそんななかでも明るい話しているのだが、今日は二人揃って俯き加減の会話になってしまった。ああ、出版は大丈夫なのか?