WEB本の雑誌

9月17日(火)

 京都の化学同人の営業マンYさんが出張で東京に来ていたので酒を飲む。専門書の営業について話を伺うと、ほとんど僕が前の会社でやっていた仕事と同じで思わず笑ってしまった。

 専門書の営業は今僕がやっているような書店さんへの営業活動だけでなく、もっとダイレクトに読者のいるところへ向かう。大学生協はもちろん、各学会での展示販売や○○ショーなどの機器展示でのブース販売などで、独特の世界があのものだ。僕がいた医書の販売では、2日間の展示販売で100万円を超える売上を上げることが何度もあった。今、振り返ると信じられないくらいおいしい商売だったのだ。転職は難しい。

 そんな展示販売の話をしていたときYさんがポツリと漏らした言葉が心に残る。
「大変なんですけど、楽しいですよね。読者が目の前にいて、本を買っていくんですから」

 そう、営業マンとして書店営業ばかりしていると、ついその向こうにいる読者の顔が見えなくなってしまうことがある。自社の本が売れる喜び、そしてダイレクトな評判、それがなかなか実感できず、つい不毛なことをしているんじゃないかと不安になってしまうのだ。

 なんだかYさんの話を聞いていたら無性に展示販売がしたくなってしまった。読者と話をしながら1冊の本を売る喜びを感じたい。そういえば、東京ランダムウォークの渡辺さんが「本屋 本の雑誌」を作れば…と話していたっけ。それはやってみたいが…一番大事な資金がない!