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9月28日(土) 炎のサッカー日誌 2002.08

 自分のレッズバカさについて改めて気づかされてしまった。いや、他のサッカーバカの皆さんもみんな一緒なんだろうけれど、当たり前のように会話をしていて、普通の人から指摘されて自分のオカシサを思い知ったのだ。

 それはこの日、浦和在住なのになぜかレッズを愛してくれないひねくれ者のサッカーファン・東京ランダムウォークの渡辺さん夫妻が観戦に来ていて、試合前ちょっとビールを飲んでいたときのこと。そのとき渡辺さんの奥さんから指摘された一言が突き刺さってしまった。

「杉江さん達、選手のこと下の名前で呼ぶんですね。マサキとかケイタとかタツヤとか。何かスゴイ…」

 いやはや、そう言われてみれば僕らは福田と永井以外ほとんど下の名前で呼んでいる。深く考えたことはなかったが、あわてて思いついた言い訳は、自分の子供を名前で呼ぶ感覚に近いということ。そうレッズの選手みんなが僕らの子供であり、友達であり、仲間であり、同志であるのだ。だから成長すれば嬉しいし、頭に乗っていれば叱責し、落ち込んでいれば慰めたくなる。その気持ちをハッキリ言葉で伝えられない変わりに、様々なコールに想いをのせて叫んでいるのである。いや、勝手にそうこちらが思い込んでいるだけなんだけど、だからこそ「We are REDS」なんじゃなかろうか。

 そういえば、毎日曜ごとに干しているレプリカユニフォームを指さされながら近所の人に「サポーターとファンの違いは何なの?」と聞かれたことがあった。そのとき咄嗟に思いついた説明は「ファンは観戦者であり、サポーターは選手と一緒に戦っている人間を指します」だった。果たしてあっているのだろうか?

 僕自身は全試合見に行っているわけではないから、胸を張ってサポーターです、とは言えない気もするし、ただレッズがなければ人生の80%の楽しみを失ってしまう人間なので、恥ずかしさを込めてレッズバカと自称している。ただ他人から見たら立派なサポーターに見えるんだろうけど…。

 さてさて、レッズは2NDステージ開幕から一度も負けておらず、最高の滑り出し。本日も清水エスパルスを相手に延長にもつれこんだが、それでも負けずVゴール勝ちしてしまった。およよよ。

 ここまで来たら思わず優○なんて言葉を使いたくなってしまうけれど、こういうことはこの「○勝」という言葉を出した途端に、負け出すという恐ろしい前例もあるので、あえて謙虚にまだしばらく様子を見よう。

 それにしても来年の還暦は、赤いチャンチャンコの変わりにレッズのレプリカユニフォームをくれとほざきだした父親。なんと各コールの歌詞カードまでプリントアウトしてきて、大声で声援を送っているではないか。

 おまけにトゥットがVゴールを決めた瞬間、生まれて一度も抱きしめられた記憶のない僕を力強く抱きしめ、涙を流していた。もちろん、その向こうでとっくに還暦を過ぎた母親も見知らぬ前後の人と握手握手。

 ハマるのは良いけれど、ハマり過ぎは息子として困る。両親にはできるだけ長生きして欲しいのだが、この興奮の仕方を見ているとそのうち心臓発作で死ぬんじゃないか。

 そのことを伝えると父親も母親も声を合わせ「ここで死ぬなら本望だ」なんて僕のいつもの決めゼリフを吐く始末。おまけに兄貴は子供が産まれて3週間足らずなのに、その子と妻を残してブルジョア席で観戦したいた模様。ああ、アホな一家の血が恐ろしい。