WEB本の雑誌

5月21日(水)

 大好きな書店のひとつ中村橋のN書店さんを訪問。

 ここのお店については何度も書いているので詳しいことは重複になるから避けるが、町の書店さんのなかで非常に奮闘しているお店のひとつだろう。

 特に単行本は、店長のTさんが「ジュンク堂にも負けたくない」と半分笑いながら話す、その心意気が伝わる素晴らしい棚だ。それは決してセレクト型でなく、なるべく多くの本を揃えるため1冊、2冊の棚差しが基本で、その品揃えが溜まらない。

 たった40坪のお店で、これだけ充実した品揃えであれば、この町のお客さんはここでほぼ欲しいものが手に入るのでないかと思わされる。もし書店だけで住む場所を決めろと言われたら僕は間違いなくこの中村橋を選ぶ。

 レジ廻りで邪魔にならないようT店長さんと話していると、ふとした違いに気づく。
「あれ? Tさんのところ、遊戯王とかのカード類がないですね?」
とその思ったまま質問すると、T店長さんはビッシと一言返される。
「うちは本屋だからね」

 思わず背筋が伸びて、痺れさせられる。
 31歳にもなってこんなことを書くのはとても恥ずかしいが、僕はTさんみたいな大人になりたい。