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3月22日(火)


 妻には会議で遅くなると伝えていたが、実は気の合う営業マンと、個人的には1年ぶりくらいになる焼肉を頬張る予定だった今夜。ジュージューモゴモゴプハーまであと30分。ヨダレを垂らしながら仕事を片づけていたら、携帯が鳴った。着信画面には「自分の家」の文字。どうしてバレたんだ?とあわてて電話に出たら、あれ?妻でも娘でもなく同居している義母ではないか…。

「あのですね、優希ちゃんがお風呂場で倒れて、今、救急車を呼んだとこなんです」
浦和レッズの優勝を希望してユキと名付けた我が娘が倒れただと。どういうことじゃ!!! 大声で問いただすと
「いや、今はけろっとしているんです、でも風呂上がりに何だかバタっとなって…」

 何だかどちらも興奮しているので、要領をえない。うう、もどかしいと思っていたら電話口に妻が出た。しかし妻も興奮していたが、話を総合するとこういうことらしい。

 娘と妻風呂に入る→息子も後から入れる→息子を出す→妻と娘出る→そのとき娘がふわりと倒れる→声をかけても応答がなくあわてて119番→しかしすぐ泣きだし意識復活→今はいつもどおり元気なったが一応心配なので救急車で病院に向かう。

 くはー。もう焼肉どころでなくなり、申し訳ないですがとドタキャンし、あわてて病院に向かった。電車よ! もっと早く走っておくれぇ~。

 救急病棟にあわてて駆け込み、娘のところに向かうと我が愛する娘がベッドに横たわって点滴を受けているではないか。その姿を見た瞬間思わず胸が潰されるような痛みを感じ、そのまま吐きそうになってしまったが、妻の説明を聞き一安心。

 とりあえずお医者さんの診察によるとどこも問題もなく、念のために取ったCTスキャンでも異常はなかったそうだ。うーん、空腹で長風呂っていうのがいけなかったのか…。

 点滴が終わった頃にはすっかり元気になっていた娘は、「パパ、看護婦さんにアサクラとセンパイがいるか聞いて」なんてとぼけたことを言っていたが、ううっ、父ちゃんはもうお前なしでは生きていけないんだから、とにかくどんなにバカでも良いから元気でいておくれ。

 ああ。親になるっていうのは大変だ。