4月6日(水)
発表会の後、実行委員の打ち上げ。それも終わって一段落。さあ、長い一日も間もなく幕を閉じる。家路に着こうと歩き出したところ、隣を歩いていた実行委員のオリオン書房ノルテ店白川さんに「今年も杉江さん、泣きませんでしたね」と残念がられたてしまったが、実は違う意味で僕は心のなかで泣いていた。
それは、たとえば日々の営業で、あるいはこの「炎の営業日誌」で、そしてこの日あった「本屋大賞」で、僕自身、少しは「書店」「書店員」というものをわかっているつもりでいたのだ。
ところがこの日、立錐の余地なく、いや会場から溢れてしまうほどいらしていただいた書店員さんの、その熱意、その情熱、その想い、その笑顔、その本への愛情に触れ、自分は全然わかっていなかったと痛恨し、しかも実行委員お手伝いでありながら、結局、僕は出版営業マンでしかなく、本当の意味でこの書店員さん達と、一緒に頷き、笑い合うことが出来ないんだと、ときわ書房聖蹟桜ヶ丘店の高頭さんの素晴らしい挨拶を聞きながら気付いてしまったのだ。
ちくしょー、書店員になりたい! つくづくそう思わされた夜だった。
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恩田さん、おめでとうございます。そしてお付き合い頂き、ありがとうございました。
会場にいらしていただいた皆様。実行委員の予想を大きく上回る入場者数で、しっかりおもてなしも出来ず、それこそ立つ場もなく、本当に申し訳ございませんでした。
全国の書店員様、第2回本屋大賞作品『夜のピクニック』をよろしくお願いします。
そして実行委員の皆様、お疲れ様でした。
でも来月には第3回の打ち合わせします!!!