4月7日(木)
満を持して営業活動を再開する、といっても別に外回りを辞めていたわけではないのだが。
ただ気持ちの問題として…。
それにしても暑い。コートを脱いで外回り出来るとうれしがったのがつい先日のことなのに、もう上着を着ているのがツライなんて、どうなっているんだ? ほとんど外にいる僕の実感として、もう日本は冬と夏の二季しかかない感じだ。しかも4月の上旬じゃ電車もクーラーが効いてないからキツイ。
新宿のK書店さんを訪問すると、店頭のイベント台でドーンと「本屋大賞」が展開されていて、いやはや嬉しい限り。しかも目の前でお客さんが大賞作品の『夜のピクニック』恩田陸著(新潮社)をレジに持って行かれ、思わずその後ろ姿に向かって深くお辞儀してしまった。ありがとうございます。
一年の苦労が頭をよぎる。苦労が報われるってこういうことをいうのか。
ああ、何だか泣けてくるなぁ…。
しっかし今日は泣きすぎだ。何せ通勤途中に買った『Number』625号のなかで掲載されている【メモリアルインタビュー】と題された三浦知良と中山雅史のインタビュー記事が、もう胸を揺さぶられる言葉の嵐で、不覚にも埼京線のなかでボロボロ涙を流してしまった。
もちろんコイツら二人は我が浦和レッズの選手じゃないから敵なんだけど、長く続けてきた選手の言葉の重み、しかもまだ第一線で活躍しているその努力、それはそれで敵ながらあっぱれ。特に三浦知良のインタビューは、インタビュアーがあの名実況でお馴染みの山本浩で、ふたりの信頼関係からなる会話がたまらなく良い。ああ、こういう歳の取り方をしたいもんだ…ってそんなに変わらないのか…。
その後は会社についてメールを開けたら、『夜のピクニック』の単行本編集の担当AさんからとあるMLにメールが届いていて、いやはやこれがもうスイッチ押されっぱなしの感動のメール。
こうやって真剣に本を作っている人が、本屋大賞受賞本の担当だったことがなによりもうれしい。基本的に著者とj編集者という人種の人が苦手で、なるべく近づかないようにしているのだが、いやはや、ああ、読み直しても涙が出てくる。これからも面白本作ってください。Aさん、期待してます。