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5月13日(金)

 尊敬する営業マンであり、またサッカーバカ仲間でもあるL社のNさんに誘われ、A書店さんとの飲み会へ。ところがその書店さん、2軒とも僕の営業ルートに入っておらず、顔を出せていないお店だったのだ。いやはや厚かましいとはこのことだ。冷や汗ものでご挨拶し、今後の訪問をお約束。

 しかしこうやって酒の場から始まる付き合いは面白い。この日も店長さんと話していたら、同じ年なのが判明し、そこからはその時代に音楽の話で大いに盛り上がる。言ってみればいきなり懐に飛び込んでから仕事ができるわけで、(まあだからといって仕事がうまくいくとは限らないのだが)もし普通に営業していて、それだけここまで話を聞き出そうとしたら、2、3年かかってしまうのではなかろうか。Nさん、誘って頂いてありがとうございました。

 20代前半で営業マンになり、そのとき上司や先輩の接待を主にした仕事のやり方が、僕は大嫌いだった。昼間はほとんど仕事をせず、CMじゃないけれど、みんな5時くらいから元気になり出し、今日は大阪の支店長、明日は仙台の所長が来るなんて、新宿に飛び出していき明け方まで接待していた。

 そんなインチキくさい仕事の仕方ではなく、昼働けよというのがその頃の僕の考えで、ならば文句だけでなく実践しなくてはと、日中必死になって働いていたが、やはり上司や先輩に勝てず、悔しい想いをしていた。

 ところがそれから約10年も経ち、あることに気づく。接待という言葉がなんとなく嫌らしいだけで、実はそうやって酒の力でも借りてコミニケーションを取らないとなかなか人というのはうち解けないものだ。これは僕の独断と偏見なのだけど、特に男性はそうそう日中の仕事中には本心を出してしゃべったりしないから、なかなか深い話もできなかったりする。

 だからといって突然、夜な夜な酒を飲んで仕事をするタイプになれるわけではないのだが、最近は少しずつそんな場に顔を出し、いろんな人に会うようにしている。

 そしてもうひとつ気づいたのは、僕自身が昼間は自分をさらけ出さずに仕事をしているってことだ。ある意味営業マンを演じている部分があって、実はそれが書店員さんとの距離を作っていたりするのではなかろうか。しかし問題は、自分をさらけ出したときに、いったい何人の人が相手をしてくれるかってことか? うーん、難しい。