5月21日(土) 炎のサッカー日誌 2005.04
スタジアムの雰囲気が勝敗を左右する。
例えば昨年のナビスコカップ決勝のFC東京戦。我が浦和レッズは前年の覇者であり、3年連続の決勝進出を果たしていた。そのせいか、この日国立競技場のレッズサポーターの間には、どこかのんびりした空気が漂っていた。そして結果は、周知のとおりPK負けであった。
それから今期のセレッソ大阪戦。この前節のFC東京戦で素晴らしい勝利を納めていたので、何となくサポーターもこのまま勝っていけるのではないか、なんて不思議な自信が渦巻いていた。結果は今期ワーストと言われるほどの最低の試合であった。
逆に良い意味でその雰囲気が勝利をもたらしたのが名古屋戦。試合前のゴール裏には勝利を切望する熱気というか狂気が、まるで炎のように立ち上がっていた。試合は圧倒的なゲームコントロールで勝利!
このようにしてやはりサポーターの想いとピッチの結果は間違いなく連動しているのである。だからサポーターは緊張感を持って、勝たせるための応援をする必要があるのだ。
しかし、それを毎回継続させるのは、選手と一緒でなかなか難しい。何せこちらも人間だから体調不良のときもあれば、つい集中を切らししまうこともある。それにはゴール裏だけでなくスタジアム全体の雰囲気も大切だ。例えばこの日のアルビレックス新潟戦なんて、なぜかリーグだと5万人を越えるのに、ナビスコカップでは、さいたまスタジアムは空席が目立つ3万人。これでは約半分が空席であり、ガラガラのスタジアムに慣れていない僕らには、緊張感を保つのが難しい状況だった。
ところが、試合開始前にコールリーダーがハンドマイクを持って怒鳴った一言で、一気にボルテージがあがる。
「随分空いているけど、邪魔な奴がいないと思えばいいじゃねーか」
くはー、カッコイイ…。そういえば我が愛読書『狂熱のシーズン』ティム・バークス著(白水社)で、ヴェローナFCのサポーターが、試合の1週間くらい前から、相手が一番凹むコールを考えているって書いてあったっけ。今回は敵でなく、味方をネガティブからポジティブへ一気に鼓舞する叫びだったけれど、ほんとたった1発の言葉でサポーターは目の色を変えた。
そして一気に火のついたゴール裏は、まるでひとつの生き物のように、歌い、叫び、飛び跳ねた。その気持ちは選手にも当然乗りうつり、前半早々エメルソンのゴールが決まる。その後も(前半は)美しいポゼッションサッカーが展開され、最終的には2対1の勝利であった。その結果もやはりこの日のスタジアムを現していたのではないか。
すなわち、WE ARE REDS!ってことだ。