WEB本の雑誌

9月22日(木)

 最も愛する本屋さんのひとつ、文鳥堂四ツ谷店が閉店すると聞き、あわてて電車に飛び乗る。

 そして大好きな書店員さんである店長の斉藤さんにご挨拶。バックヤードにはまだ箱になっていない段ボールが山積みされていた。きっと来週にはこのお店の棚を埋めている素晴らしい本たちが、この箱のなかに詰め込まれ、単なる荷物となってそれぞれの帰るべきではない場所に帰っていくのであろう。

「町の本屋は本当に大変だけど、せめてもの救いは、仕事が楽しかったってことかな」
 斉藤さんが呟いた言葉が、今もずーっと頭の中を駆けめぐっている。