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10月12日(水)

 久しぶりに以前の勤め先の先輩Yさんと、これまた久しぶりの新橋・じゃんぼで酒を飲む。

 思い起こせばY先輩に出会ったのは、僕が22歳のときで、あのとき随分大人に見えたY先輩は29歳だった。それが今じゃ僕が34歳でY先輩が41歳だなんて…。

 歳といえば、最近書店さんを中心とした飲み会に参加すると、廻りにいる営業マンはほとんど年下なんてことばかり。特に文芸出版社の大・中規模のところは新入社員にまず営業みたいな流れがあって、そうなると23歳、4歳の子に囲まれてしまい、いやはやもうこちらは完全におっさん扱い。そういえば昔よく飲んでいた営業マンはもう書店廻りをやっておらず、課長とか部長など何かしら肩書きがついてデスクワークをしている人が多い。

 書店さんだってだんだん年下になってくるし(何せ長く勤められるような環境が整備されていない!)こうなると果たして僕が営業をやっていていいのか心配になってくる。誰だって同年代の人が来た方が話やすいだろう。うーん、引退間近のサッカー選手ってこんな気分なのか? でもカズや中山は10代の選手と一緒にまだ頑張っているわけで、歳なんか関係ないか。あとは会社の判断に任す! ああ、でも出世するポストがないんだよなぁ。

 酔っぱらったY先輩に「すぎえ~、お前の歌があるんだよ、浜田省吾の『 I AM A FATHER 』。絶対泣くぞ、これから俺が歌ってやるか?」なんてカラオケ屋に引っ張られていきそうになったが、いったい何で僕の歌なんだ?