WEB本の雑誌

10月31日(月)

 今月の新刊『北京の自転車おじさん』の見本を取次店に提出。その際、とある取次店の仕入れ窓口の方が「新刊点数が増える一方で…」と嘆かれていた。

 かつては給料日前後の数日に新刊点数300点!なんて大騒ぎしていたのに、ここのところ25日の週はほとんどが300点を越えていて、しかもその週を過ぎてもあまり減らないそうなのだ。きっとあと数年で年間10万点なんてことになるんじゃないですかねと予想されていたが、そうなった場合、現流通上では無理だろうとも話されていた。

 確かに、今だって新刊着日がかなり遅れたなんて話が出るし、書店の現場だって『中央公論』2005年11月号で行われた書店員座談会で新刊点数の多さにふれ「最低3日は置くようにしています」なんて話されていたとおり、もう物理的に限界を越えているだろう。

 しかしそうはいっても今の販売の仕組みでは、出版社は、今後も倒産しないために見かけ上の売上が必要だから今後も新刊を出し続けるだろう。

 そんなことを考えつつ、別の取次店の担当者さんと話していたら「やっぱり出版社にはなぜその本を出すのか? ということに対してしっかり理由のある本を出して欲しいですね、もちろん売上のためっていうのは抜きにして」なんて話され、もっと真剣に本と向き合わないとマズイな、と深く反省する。