1月12日(木)
神保町のS書店さんを訪問し、年末年始の売れ行きなどを伺う。
「毎年うちのお店の一年間の売れ行きベスト10みたいなものを並べるんですけど、例年はまあお祭りというか飾りみたいなイメージだったんですよ。それが今年はそこから結構売れちゃって。特に河出さんの「三大宗教」(『常識として知っておきたい世界の三大宗教』『常識として知っておきたい日本の三大宗教』ともにKAWADE夢文庫)なんか、再度平台で展開しています」
売れ出すと長いという最近の流れがそういう結果を生むのだろう、が売れる本の値段が下がっているのは気になるところ。
「そうなんですよね、新書とか文庫とかになっちゃって客単価は下がってるかも」と話される。
たぶん本の世界にも二極分化が進んでいて、それは売れる売れないの差が激しくなっているのと値段の問題に顕著に現れていると思う。単行本から文庫化のスピードは速くなる一方だし、その文庫や新書への参入もかつては考えられないような出版社が声をあげている。文庫はすでに器として機能せず、値下げの方法のひとつになっているだろう。
もし僕が本の雑誌社でなく、そこそこ点数のある(出す)出版社にいたら、1500円とかの定価設定はしないだろう。1000円以下か2000円以上。そうなればおのずと作る本も変わってくるわけで、もはや「そこそこ」という考えは、通用しないのではないか。
うーん、あと数年もしたらいきなり文庫という流れも出てくるんじゃないかと思うけど、これがしっかり考えられた結果ならともかく目先の数字を追っただけのものだとしたら、それは自分の首を自分で絞めているようなものにならないか心配だ。えっ? もうそうなってるのかな。