2月6日(月)
朝、コーヒーを飲もうと給湯室に向かったら、トイレ掃除を終えた経理の小林が、うずくまっているではないか。しかも額には大粒の脂汗が! あわてて声をかけると「腰の辺りが…」と呟く。おい! 救急車!!と叫んだら、小林は「良いです、大丈夫です」と必死に制止。
こういうとき日常では吠えてばかりでほとんど役立たない事務の浜田が俄然、力を発揮する。何せ彼女は福祉系の大学を出ているので、病人というかなんというか、弱っている人と接するのがうまいのだ。
その浜田がすぐに2Fの倉庫に走り、徹夜用の布団を抱えて降りてくる。作業机を急遽ベットにし、小林を横にする。そして口元に耳を近づけ、「どんな感じですか?」なんて聞く姿。うーむ、お前、絶対働く場所間違えているぞ。しかも、あたふたしている僕と松村を尻目に、ちょっと行ってきますと外に飛び出すや、近くにある病院のお医者さんを連れて来てしまったではないか。
そのお医者さんは本来産婦人科内科の先生なのだが、小林の症状をみるや「これは尿路結石かな。とにかくうちに来て痛み止めの点滴するから」と連れて行ってしまった。尿路結石? ほんとかよ?
小林はその後、数時間点滴を受け、本人の希望でかかりつけの病院で検査を受けた。するとなんとなんとその言われたとおりの尿路結石だったらしく、いやー、お医者さんって凄い!
とりあえず薬を飲みつつ、石が出るか、安定するかを待つらしいが、そういえば顧問・目黒も数年前、尿管結石やったよな。あのときは仕事部屋で発症し、悶絶の苦しみで二進も三進もいかなくなっていたところ、たまたま部屋を訪問した浜本が発見したのだ。本の雑誌社って、もしかして石を作ってるの?