2月7日(火)
とある書店さんを訪問し、文庫売り場を徘徊していたら、赤川次郎を大展開しているではないか? いや大展開しているのは当然なのかもしれないけれど、わざわざ手書きの看板が立っていて「大人にもおすすめ」みたいなことが書かれているから注目したのである。
そこには『湖畔のテラス』(集英社文庫)が多面積みになっていたのだが、そこについている帯を観て、さらにビックリ! 「本の雑誌短篇特集で激賞」の文字があるではないか!! えっ?! 激賞??
確かに『本の雑誌』2005年4月号で秒速百メートルの短篇特集なんてのをやっていて、そのなかで関口苑生さんが、「おすすめ短編小説20作」の1作としてこの『湖畔のテラス』に収録されている「離婚案内申し上げます」を推薦している。が、しかし、それがどうしてそれが本の雑誌で激賞に変換されてしまうんだろうか? せめて「関口苑生氏、推薦」とかならわかるけど。
しかも会社に帯使用の連絡も入っておらず(通常こういう場合、出版社から使用許可の連絡があり、帯なら帯のPOPならPOPのゲラを見せていただく)、とても不愉快。いや使っていただくのは、こちらにとっても広告になるからうれしいんだけど、内容に合わない言葉の置き換えと、これでは関口苑生さんに大変失礼ではないか!
うーん、何だか腹が立って次のお店に向かうのがイヤになってしまったが「平常心、平常心」と呟きつつ、営業を続けた。