6月6日(火)
通勤読書は『てけれっつのぱ』蜂谷涼著(柏艪舎)。
蜂谷涼はただいま僕がもっとも注目している時代小説の書き手で(大正や明治は時代小説になるならば)大正の小樽を舞台にした連作シリーズ『ちぎり屋』『煙波』『蛍火』(すべて講談社)は、北上次郎も認める傑作。
そんな期待の著者の新刊なのだが、これがその期待を裏切らない素晴らしい出来で、1編読むごとに埼京線のなかで、深い息を吐き出すほど堪能。
著者があとがきで書かれているが『てけれっつのぱ』は「人と人との縁が、つなばりながら転がっていく物語」で、舞台は明治維新直後の東京だが、一編ごとに主人公は変わるものの、それがどこかで繋がっていく連作短編集になっているのだ。こういう作りが僕は好きなのでポイントup!
しかも著者が今まで書いてきた舞台(小樽)や時代(大正)を離れても、この著者の得意技である人の深い描き方も腹が鳴りそうなほど見事な食べものの描写は健在で、いやはやほんとオススメです。
6月の新刊『カフェ・ビエンチャン大作戦』黒田信一著の事前注文の〆切が佳境を迎えており、厚木、町田を駆け足営業。
途中、まもなく転職する相棒とおるからメール。「35歳の人間に向こうの会社が求めるのは、マネジメント力でした」なんて。
とほほほ。入社9年半経っても部下もいない俺はどうしたらそんな力を手に入れられるんだ?