6月20日(火)
明け方、足下で何か気配を感じた。
モゾモゾモゾ。顔あげたら1歳半の息子がひとり早起きし、一心不乱に何かをいじくっている。
こういうときは起きてしまっては負けなのだ。起きたら息子は本気になって遊びだし、1時間や2時間、遊び相手をしなくてはならない。妻も覚醒度70%くらいで起きているはずなのだが、嘘くさい寝息を立てている。
しかし息子の動きが妙だ。手元で何かいじくり、しばらくすると足を持ち上げ、顔を下に向ける。薄目を開けて、ゆっくり身体を動かし、その手元を見ると、なんと誕生日買ってやったミニカーが握られていた。やっぱり男の子だな。車が好きなんだよな。いつかその真っ赤なフェラーリ、父ちゃんに買ってくれよ・父ちゃんは絶対そんな稼ぎもらえる仕事にはもうつけないからよ。
ミニカーのドアを開けた。ドアも開けられるようになったのか? エライエライ。
うん? 足を上げて頭を下げる。もしかしてもしかして、お前はミニカーに乗り込もうとしているのか?
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通常通り、営業。どこの書店さんも変わらない「売行きベスト」に頭を抱えている。
夜は、水曜社の営業マンOさんらと酒を飲む。Oさんは自ら「出版芸人」と名乗って営業活動されているのだが、その名のとおり関西弁のテンポある会話が面白い。
「どうせならそれをゴレンジャーにしましょうよ」と悪ノリし、出版芸人戦隊「ウレンジャー」を突如発足。もちろん僕は赤ウレンジャー、Oさんは黄ウレンジャー(とてもイヤそうだったが)を任命。ウレンジャーの入りたい出版営業マンの皆様、勝手に名乗って下さい。