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6月23日(金)

 3時半起床。
 妻から「嫌い嫌いも好きのうち」なんて嫌みを言われつつ、日本代表対ブラジル代表をテレビ観戦。

 前半は激しいプレッシャーをかけてボールに向かっていき、オオ! それだそれだ! と興奮したが、いかんせん点を取るのが早すぎた。その後は目の色もカナリア色になったブラジル代表の攻撃練習となり、ロナウドにまで火を付けてしまったから、こりゃ今後ブラジルと当たるチームに恨まれる。

 日本代表はあえなく惨敗。当然といえば当然の結果。川淵キャプテンのここ数年の勘違いもこれで治ってくれるといいんだけど。

 会社に出社すると事務の浜田がブツブツ言っている。
「私、日本人として悔しいですよ。」
「君は4年に一度だからいいよ。俺なんて毎年浦和人として悔しい想いをしているよ。ついこの間もナビスコ敗退で今日以上に悔しい想いをしたし、去年は新潟で泣いたし、その前は…。君は愛媛の人でしょ? だったらJ2の愛媛FCを応援しなさい。そしてJリーグを盛り上げなさい。裾野の大きなところにしか大きな山は立たないんだよ」

 具合がいくらか良くなったので、昨日の分も取り戻せと営業に飛び出す。しかし某書店さんで話していたのだが、ほんと今の20代半くらいの書店員さんの過酷な状況はどうしたら改善されるのか? かつては肉体的にツライといわれていた書店員の仕事だが、今はそれにプラスして精神的な部分も追い込まれているのではないか。

 その方は「もう倒れた方がいいですよ。そしたら会社も少しは考えるでしょうし」なんて話されていたが、もはや使い捨ても使い捨て、30歳定年説といるのではないかと思えるほど、その年齢に差し掛かる頃、書店員さんは辞めて行く。

 何だかなぁ…。まるでノワール並に救いのない話にぐったりしつつ、待望のペレケーノスの新刊『魂よ眠れ』(ハヤカワ・ミステリ文庫)を読む。

 早川書房様、例えこの文庫が1500円でも僕は不平不満を一切言わず、買います。2000円でも。3000円だったらちょっと文句いうかも…。でもでも、これからもペレケーノスを出し続けてください!