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8月9日(水)

 昨日帰ったら妻の愚痴。
 娘が近所の子にローラーブレードを借りたのに返すときに「ありがとう」と言わなかったとか。そういえば先週末、子分ダボの酒屋に行ったときも、お菓子をもらったのだが「ありがとう」を言わなかった。

 恥ずかしいのはわかるが挨拶と感謝の気持ちはしっかり伝えなければいけない。それが営業の基本、いや人間の基本だ!とマンガを読んでいた娘を呼び出し、猛烈に叱る。あまりに猛烈だったので、妻があわてて間に入った。娘よ、バカでもいいけど、挨拶だけはしっかりしろ!

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 その娘は、泣きすぎで顔が腫れていたが、相当反省した様子。朝イチで友達にありがとうを言いに行った。

 それはそれで良かったのだが、何だかこちらの気持ちは落ちつかない。これで良かったのか?それとももっと違う伝え方があったのでは?

 というわけで本日の読書は重松清。『定年ゴジラ』(講談社文庫)。思い切り家族モノにはまりたかったのだ。ところがこれがハマリ過ぎで、埼京線のなかで号泣。ああ、生きていくというのは大変だ。

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 台風一過でクソ暑い中、銀座を営業。
 ブランドショップの前を通るときにちょうど入口に立つドアマンが、ドアを開けた。冷気がさっと吹き出す。うれしいけれど、ちょっと冷やし過ぎではないか。

 文芸書はいまだ『東京タワー』リリー・フランキーが売れていて、いやはやほんとジュビロ磐田じゃないんだから、もうちょっと新しい本が出て来ても良いんじゃないか? そんななか文芸担当者さんの期待は8月末発売の宮部みゆきの新刊『名もなき毒』(幻冬舎)。久しぶりの現代ミステリーらしいが、ポスト『東京タワー』になりうるか?

 ついでにポスト『ダ・ヴィンチ・コード』は、『風の影』カルロス・ルイス・サフォン著(集英社文庫)で落ちつくのか? 発売以来かなりのスピードで売れているようで、やっと重版分が入ってきましたよと書店さんが嬉しそうに話されていた。

 翻訳ミステリー冬の時代と言われるけれど、こうやって売れるものは売れるのだ。だからジャンルが衰退しているというよりは、どの文芸書もほんの一部の超ベストセラー以外売れない時代になってしまったのではなかろうか?