担当=杉江松恋

ますます快調ホロヴィッツの犯人当てミステリ『その裁きは死』
2020年9月24日18:51

【今週はこれを読め! ミステリー編】

ますます快調ホロヴィッツの犯人当てミステリ『その裁きは死』
 アンソニー・ホロヴィッツは期待を裏切らない。  二〇一八年に邦訳された『カササギ殺人事件』、二〇一九年の『メインテーマは殺人』と、ホロヴィ...
耐え難いほどの孤独と向き合う『娘を呑んだ道』
2020年9月12日09:16

【今週はこれを読め! ミステリー編】

耐え難いほどの孤独と向き合う『娘を呑んだ道』
 夜の底を行く。  また解説を担当した本で恐縮なのだが、今回ご紹介するのは2019年度の「ガラスの鍵」賞に輝いたスティーナ・ジャクソン『娘を...
鼻つまみものの刑事の危険な小説『笑う死体』
2020年8月31日18:44

【今週はこれを読め! ミステリー編】

鼻つまみものの刑事の危険な小説『笑う死体』
 探偵は信用できないが、謎解きのためには作者を信頼するしかない。  自分が興味を惹かれるミステリーについて考えていたら、そんな共通点が浮かん...
EQMMコンテストの全貌を見届ける『短編ミステリの二百年vol.3』
2020年8月24日18:45

【今週はこれを読め! ミステリー編】

EQMMコンテストの全貌を見届ける『短編ミステリの二百年vol.3』
 短篇ミステリーの黄金期はいつだったのか。  ミステリーという小説形式の開祖は、19世紀前半の人であるエドガー・アラン・ポーだとされる。ポー...
絶体絶命から始まるスリラー〜フィン・ベル『死んだレモン』
2020年8月12日11:44

【今週はこれを読め! ミステリー編】

絶体絶命から始まるスリラー〜フィン・ベル『死んだレモン』
 人生をやり直す決意をした男が殺されかける。  フィン・ベル『死んだレモン』(創元推理文庫)はそんなスリラーだ。珍しや、ニュージーランド産の...
おそるべき規模の物語アルネ・ダール『時計仕掛けの歪んだ罠』
2020年7月31日12:04

【今週はこれを読め! ミステリー編】

おそるべき規模の物語アルネ・ダール『時計仕掛けの歪んだ罠』
 何も信用できなくなって世界が剣呑に見えてくる。  アルネ・ダール『時計仕掛けの歪んだ罠』(小学館文庫)はそういう小説だ。サムエル・ベリエル...
テイラー・アダムズの壮絶スリラー『パーキングエリア』
2020年7月17日18:06

【今週はこれを読め! ミステリー編】

テイラー・アダムズの壮絶スリラー『パーキングエリア』
 地の果てで命のやりとりをする小説である。  映像業界出身の作家、テイラー・アダムズの本邦初紹介作『パーキングエリア』(ハヤカワ・ミステリ文...
ろくでなし刑事たちが揃った『集結 P分署捜査班』開幕!
2020年6月30日19:47

【今週はこれを読め! ミステリー編】

ろくでなし刑事たちが揃った『集結 P分署捜査班』開幕!
 まるで辻真先脚本の第1話のような。 『集結 P分署捜査班』(創元推理文庫)を読んでいたら、唐突にそんな一文が頭に浮かんだのであった。  お...
追い詰められた者の小説『その手を離すのは、私』
2020年6月23日14:53

【今週はこれを読め! ミステリー編】

追い詰められた者の小説『その手を離すのは、私』
 逃亡者、あるいは追い詰められた者の小説というべき作品である。  クレア・マッキントッシュ『その手を離すのは、私』(小学館文庫)は、轢き逃げ...
小説の暴力性を描く『念入りに殺された男』
2020年6月10日18:56

【今週はこれを読め! ミステリー編】

小説の暴力性を描く『念入りに殺された男』
 暴力の小説であり、小説の暴力性についての物語でもある。  エルザ・マルポ『念入りに殺された男』は、フランス・アンスニ生まれの作者が、第七作...