担当=杉江松恋

非道な犯罪者の殺し合い祭りに興奮!『七つの墓碑』
2020年3月26日19:43

【今週はこれを読め! ミステリー編】

非道な犯罪者の殺し合い祭りに興奮!『七つの墓碑』
 刑務所帰りの男対謎の連続殺人鬼、これすなわち興奮っ。  非道な犯罪者同士が、たがいの真意を隠したままで目的に向けて突き進んでいく話なのだ。...
胃がきりきりと痛くなるスリラー『ザ・チェーン 連鎖誘拐』
2020年2月26日11:11

【今週はこれを読め! ミステリー編】

胃がきりきりと痛くなるスリラー『ザ・チェーン 連鎖誘拐』
 もっとも卑劣な犯罪の、さらに卑劣な形。  エイドリアン・マッキンティ『ザ・チェーン 連鎖誘拐』(ハヤカワ・ミステリ文庫)の上巻を読んでいて...
染み入るような警察小説『カタリーナ・コード』
2020年2月10日12:25

【今週はこれを読め! ミステリー編】

染み入るような警察小説『カタリーナ・コード』
 染み入るような、という表現はこういう小説のために使うべきなのだろう。  ノルウェーの作家ヨルン・リーエル・ホルストの邦訳第2作『カタリーナ...
日常が断絶し、不安が形をとる短編集〜ブッツァーティ『怪物』
2020年2月3日19:36

【今週はこれを読め! ミステリー編】

日常が断絶し、不安が形をとる短編集〜ブッツァーティ『怪物』
 世界が抱えている根源的な不安を形にするとディーノ・ブッツァーティの小説になる。  北イタリアの小都市ベッルーノに生まれたこの作家は、新聞記...
〈ミレニアム〉シリーズ、堂々完結!
2020年1月25日12:40

【今週はこれを読め! ミステリー編】

〈ミレニアム〉シリーズ、堂々完結!
『ミレニアム6 死すべき女』はダヴィド・ラーゲルクランツによる新〈ミレニアム〉三部作の最終章にあたる作品だ。ご存じのとおり〈ミレニアム〉三部...
日本とアメリカを股にかけた痛快活劇小説『ジャパンタウン』
2020年1月10日19:25

【今週はこれを読め! ミステリー編】

日本とアメリカを股にかけた痛快活劇小説『ジャパンタウン』
 日本とアメリカを股にかけた活劇小説。  というのを、日本人が書いたのであれば特に珍しい話ではない。古くは大藪春彦『野獣死すべし』の主人公・...
仕掛けに満ちたミステリー『闇という名の娘』
2019年12月25日17:27

【今週はこれを読め! ミステリー編】

仕掛けに満ちたミステリー『闇という名の娘』
 ああ、こういうミステリーをしばらく読んでなかったな。  最後の一行を読んだ瞬間にそう思った。これこれ、この感じ。こういうものはひさしぶりだ...
軽業のように飛翔してゆく物語『パリのアパルトマン』
2019年12月19日15:15

【今週はこれを読め! ミステリー編】

軽業のように飛翔してゆく物語『パリのアパルトマン』
 不動産屋の手違いから、見ず知らずの男女が一つ屋根の下で共同生活を送り始める話。  と聞いて、え、それってどこの『翔んだカップル』、と思った...
スリル満点のリンカーン・ライムシリーズ最新作『カッティング・エッジ』
2019年11月21日18:56

【今週はこれを読め! ミステリー編】

スリル満点のリンカーン・ライムシリーズ最新作『カッティング・エッジ』
 スリラー。文字通りスリルを掻き立てることを目的にした娯楽作品だ。  日本ではかなり狭義の意味に使われることの多い用語だが、英米ではもっと広...
『生者と死者に告ぐ』の執拗な語りに唸る!
2019年11月10日13:10

【今週はこれを読め! ミステリー編】

『生者と死者に告ぐ』の執拗な語りに唸る!
 あれあれ、ネレ・ノイハウスってこんなにおもしろかったけ。  と、声を上げたくなるほどの出来である。  新作『生者と死者に告ぐ』(創元推理文...