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現役書店員が週替わりでおすすめ本のご紹介します。
●担当者●ダイハン書房本店 山ノ上純
2011年4月25日更新
『小説を書く猫』中山可穂
距離を置いてこちらを見ていて、近づくとフッとどこかへ行ってしまう。餌をやっても、冷凍モノのさしみになんて目もくれない。新鮮な切り身を、清潔な陶器の器に入れてやってやっと食べに来る。そんな"気高き野良...
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2011年3月17日更新
『信じる力』大畑大介
子供の頃から、からっきし運動が苦手だった私は、スポーツをやるのも観るのも全く興味が無く、日曜日になる度にゴルフや~マラソンや~ラグビーや~サッカーや~とチャンネルをくるくる回す父親を横目に「何が面白...
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2011年2月17日更新
『たぶらかし』安田依央
近頃(と言っては失礼ですが)すばる新人賞が面白い。 もちろん、これまでにも花村萬月・篠田節子・佐藤賢一・山村由佳・荻原浩と、第一線で活躍されているそうそうたる顔ぶれが並ぶ名門の新人賞で、いまさら注...
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2011年1月21日更新
『装丁問答』長友啓典
もしも本屋じゃなかったら。というか、才能があるとか技術を持っているとか関係なく、好きな職業に就けるとしたら、私は装丁家になりたい。 おそらく読書をする上で、装丁のおかげで出会えたものも、逆に装...
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2010年12月16日更新
『ルリユールおじさん』いせひでこ
2010年も残りわずか。今年は"電子書籍元年"とやらで、ちょっとした騒ぎでしたが、いまだに電車の中でiPadを持っている人を見かけたのは数人だし、電子書籍で読書を読んでいそうな人はほぼ見かけたことが...
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2010年11月18日更新
『南海の翼-長宗我部元親正伝』天野純希
私は小学生の頃から歴史が苦手で、中学でも高校でも選択できるときには地理を取り、出来る限り歴史に関わらないように(?)学生時代を過ごしていました。そんな私に歴史の面白さを教えてくれたのはやはり司馬遼太...
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2010年10月20日更新
『うたうひと』小路幸也
音楽には、人を幸せにしたり元気にしたりする力がある。そういう"音楽の良さ"みたいなものを物語にしたらこうなるんじゃないだろうか?というのが、小路幸也氏の短編集『うたうひと』(祥伝社)です。 小路幸...
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2010年9月16日更新
『悪の教典』貴志祐介
こういう本は、薦めて良いのかどうか...非常に悩んでしまいます。すごく惹き込まれるし、1冊が400ページ以上もある上下巻なのにすぐに読めてしまう。だからとても面白いのだろうけれど、これを面白いといっ...
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2010年8月19日更新
『町工場 巡礼の旅』小関智弘
私の父方の祖父は、父が生まれる前に亡くなったので会ったことはありませんが、頭の切れる宮大工だったそうです。そして、母方の祖父は、今年の初めに他界しましたが、腕利きの左官職人でした。この二人の血を引い...
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2010年7月15日更新
『商人』ねじめ正一
小学4年生の時から、学校が終って帰る場所は本屋でした。そこに両親がいたからですが、夏休みや冬休みには店の手伝いもよくしました。雑誌に付録を挟み込み、紐でくくる...途中で違う仕事についたものの、初め...
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2010年6月17日更新
『日本経済の真実』辛坊 治郎 辛坊 正記
関西では、日曜の昼下がりにとんでもないTV番組が放送されています。 政治や経済、社会のあれこれをネタに、熱く過激な論戦バトルを行う番組で、平均視聴率がほぼ15%という人気。私もほぼ毎週見ています。...
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2010年5月20日更新
『サイゴン・タンゴ・カフェ』中山可穂
連載時には雑誌で読み、書籍になれば買って読み、それが文庫化されたら再び買って読む。それほど好きな、私にとって特別な作家である中山可穂さんの作品を紹介させてください。 初めて作品に出会ったのは、かれ...
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ダイハン書房本店 山ノ上純
1971年京都生まれ。物心が付いた時には本屋の娘で、学校から帰るのも家ではなく本屋。小学校の頃はあまり本を読まなかったのですが、中学生になり電車通学を始めた頃から読書の道へ。親にコレを読めと強制されることが無かったせいか、名作や純文学・古典というものを殆ど読まずにココまで来てしまったことが唯一の無念。とにかく、何かに興味を持ったらまず、本を探して読むという習慣が身に付きました。高校.大学と実家でバイト、4年間広告屋で働き、結婚を機に本屋に戻ってまいりました。文芸書及び書籍全般担当。本を読むペースより買うペースの方が断然上回っているのが悩みです。
ダイハン書房本店 山ノ上純 最近の記事
『小説を書く猫』中山可穂
『信じる力』大畑大介
『たぶらかし』安田依央
『装丁問答』長友啓典
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