3月5日(火)
柏、新松戸、松戸、綾瀬、千駄木と常磐・千代田線ラインを営業。
柏のS書店さんでは元気印のMさんと営業のやり方と絵本の話などをし、その後W書店0さんを訪問するが会議中であいにくの不在。残念無念と思いつつ新松戸へ移動する。
S書店Tさんと店内改装されたその雰囲気の感想と千葉から神保町の神田村まで仕入れに行かれていることに思わず感動し、松戸のR書店Kさんとは初対面なのでご挨拶。そして、綾瀬のY書店Tさんとは20年以上前の本の雑誌の話など。
夕刻、千駄木の0書店さんに辿り着く。お店の前の通りはそれほど人通りがあるわけでもないのに、次から次へとお客さんが店内に吸い込まれていく。それを見ていて「そうだったんだ!」とあることを思いつく。
それは、本屋さんというのは、基本的に誘われるようにして吸い込まれる場所だったのではないかということ。この本を買うんだという目的があるときよりも、何となくそこに本屋さんがあって、フラフラと店内に入ってしまうようなそんな場所だったんじゃないか。そのなかで何か面白そうな本を見つけ購入することが一番の喜びだったはずで、いつの間にかそんな喜びを体験する機会が減っていたことを0書店さんに吸い込まれていくお客さんを見ながら感じていた。
0さんと話している間に年輩のお客さんが文庫と単行本を織り交ぜ10冊以上買われていった。これは冷静に考えてみると、とんでもないスゴイことなのではないか。大型書店の豊富な在庫量ならそれくらい欲しい本を見つけられることは当たり前かもしれないが、ここはたった20坪の町の本屋さんなのだ。うーん、マスコミに何度も取材され、その広告効果は確かにあるんだろうけど、その虚名だけでは、これだけのお客さんを満足させることはできないはず。
0さんはとても謙虚な人柄で「結局、棚を作ると言っても自分の知っている範囲でしかできないんですよ、だからもっと自分の幅を広げないとと思ってます。変化がないんじゃ、お客さんに愛想尽かされてしまいますから、勉強しようという意識がすごく出てきましたね」ととても印象的な言葉を話す。そしてその謙虚さが、もしかしたらこの活気を生む一つの原動力なのかもしれないと思った。