3月9日(土)『炎のサッカー日誌 2002.02』
明けましておめでとうございます、という挨拶はサッカーバカにとって、ホーム開幕戦を迎えた日の言葉である。昨年暮れに、惜しくも天皇杯準決勝で敗れて以来、どこかでもらって数日後のしぼんだ風船のような気持ちで日々を過ごしてきた。今日、またその風船に新鮮な空気が送り込まれ、サッカー漬けの毎日が始まろうとしている。まさに「明けましておめでとうございます」といった気分なのだ。
観戦仲間のKさんと埼玉スタジアムの開門待ちの列で待ち合わせ。Kさんとは年末の天皇杯以来の久しぶりの対面となる。サッカー以外ほとんど顔会わせない不思議な間柄だ。そのKさんは午前10時から列に加わっていて、僕は細々とした用事を済ませてからだったので午後1時の到着。どうもすみませんと詫びつつ、ビールで乾杯! 本日の試合のキックオフは、夜の7時でまだ6時間ほどかかる。ちなみに埼玉スタジアムの6万人を越える集客力だと、さすがにレッズも満員にできるわけではない。だから、わざわざこのようにして並ばなくても席は確保出来るのだ。
ならば、「なぜ並ぶのか?」と人々は聞くだろう。それは僕が僕自身に一番聞きたいことなのだ…。理由は、いまだよくわからない。
暖かな陽気のなか、しばしの昼寝。そして4時に開門を迎える。ゴール裏のなかなかの場所を確保するがKさんの一言が重い。「やっぱり駒場じゃないとまだホームって気がしないなぁ」 思わず深く同意する。ワールドカップ仕様の埼玉スタジアムには立ち見席がない。おまけにゴール裏には屋根もない。僕らレッズバカにはちょっと淋しいスタジアムなのだ。まあ、ピッチが近いから許すか。いや、その分アクセスが非常に悪いから差し引き0かマイナスか…。
キックオフ少し前に、今年からシーズンチケットを購入してしまった大バカ還暦夫婦、父と母がやってくる。母親は僕が誕生日に買ってやったレッズのジャンパーを着ている。「ここで着ると目立たないからいいけど、先週旅行で湯河原に着て行ったら若い子に指をさされたわ」と少しだけ照れつつも誇らしげに話す。ちなみに兄貴は今年からブルジョアの仲間入り、指定席の年間チケットを購入。ヒドイ奴だ…。
試合については何も書きたくない。2試合連続、敵チームの退場による数的有利の戦いなのにあえなく敗戦してしまったのだ。まだまだ、苦行は始まったばかりのようである。