3月15日(金)
『恋愛のススメ』の見本を持って取次店を廻る。御茶ノ水N社の仕入窓口に着いてビックリたまげる。なんと同じような見本出し(新刊交渉)の列がズラリ。いつもだったら多くても10人程度なのに、今日はその倍20人以上が待っているではないか!
とにかく銀行の窓口のように番号札を取り、しばし待つ。N社の仕入の方々もスピーディーに対応し、どんどん進んでいく。が、次から次へと新しい出版社がやってきて、列が短くなることはない。うーん、こんな光景は今まで見たことがなかったぞ。
N社をどうにか終え、飯田橋へ移動し、今度はT社。
おお、こちらもスゴイ…。仕入窓口のスペースから順番待ちの人々があふれ出しているではないか。一体どうしたんだ?
順番待ちをしながら考えていると、あることに気づいた。そうか、年度末の決算時期を前に各出版社は多量の新刊を発売するのだ。その今年度中ギリギリの搬入受付が、今日あたりなのだろう。
3月の新刊点数は例年異様に多いと聞く。特に給料日明けを狙った25日前後がピークとなる。それは売れる時期でもあるが、もうひとつ、出版社の売上〆日付近でもある。
書店さんには捌ききれないほどの新刊が届き、そして、返品となる。返品になる本の一部は、一度も店頭に並べられない、いわゆる、即返である。こんな状況下に、『恋愛のススメ』を発売するのはとてもツライ。大量な送品を前に、一日で変えていかざるえない新刊平台に残れるのか大いに心配だ。
とにかく悪いのは書店さんではない。このことだけはハッキリしている。書店さんは即返や、数日での返品を喜んでしているわけではない。そうせざるえないからしているだけで、返品処理をしながら、本当はもっと長く売りたいけどと悲しんでいるのだ。販売スペースも販売量も超えた新刊点数の前に、そんなすべての感情を押し殺しているのだ。ちなみに返品を処理するために時間は奪われ、仕事が一向に進まないという。
本当に、いつまでこんな悪しき習慣を出版社は続けていくのだろうか。いったいどうしたらいいんだろうか?
書店の皆様、来週はスゴイ量の新刊が送られてくると思います。お身体には、お気をつけ下さい、とお伝えすること以外、僕に出来ることはない…。