5月7日(火)
連休明けの出社。今まで自分がいったい何時に家を出て、何時の電車に乗っていたのかも忘れてしまっていた。あわてて家を飛び出してみたものの、通常よりも30分早く会社に到着してしまった。なんてもったいないことを…。
すると会社の入り口にやたらと荷物を抱えた怪しげば人物がうろついているではないか。もしや…と思って身構えつつ、近寄っていくとなんと顧問目黒で、いつも週始めは午後からふらりとやってくるはずなのに、どうも目黒も僕と一緒で自分がどんな生活をしていたのか忘れてしまっていたようだ。このままこの習慣が根付いてくれるととても仕事がやりやすくなるのだが、きっと3日で元に戻るだろう。
その目黒がやっぱり早く会社に来すぎて暇なのか、やたら1階に降りてくる。こちらは連休明けで溜まった仕事をやらなければいけないのに「君たちは連休中に何をしていたの?」なんて聞いてくるではないか。浜田は田舎に帰り、小林はどこそこへ出かけたと答えている。
僕は面倒なので黙っていたが「杉江君は?」と促されたので「いや、どこも行かず家でボーっとしていました」とありのまま答えた。すると「えっ、もったいない!連休だよ!どこにも行かないなんて信じられない」と。
自分でもそのことに気づいていてが、何だか本の雑誌NO1出不精の目黒に改めて言われるとショックを受ける。悔しいので、「じゃあ、目黒さんは何をしていたんですか?」と問いただしてみると「競馬と仕事だよ」とやたら胸を張って答えるではないか。それは僕とたいして変わらないと思うんだけど…。
午後からリハビリをかねて直納と営業に出かける。新宿駅構内を歩いている人々もいつもより若干スピードが遅い。そののんびり感に身を任せていたが、マイシティのY書店コミック担当Nさんを訪問すると、Nさんはエンジン全快でコミックの売り方について教えてくれる。あわててこちらも頭の回転速度を上げて応対。
よくよく考えてみれば、書店はGWも関係なく開いているわけで、書店員さんももちろんこの連休中働いていたのだ。だから休みボケなんてまるでなく、いつも通り仕事をしているのだ。いやはや、これではリハビリなんて暢気なことは言ってられず、一気にテンションを上げるしかない。
しかしその後、午後4時を過ぎた頃から異様に足が重くつらくなる。駅のベンチに座って一休みしていると立ち上がるのが面倒になってしまった。やっぱり日がな一日ぼんやり何もしない連休を過ごしたの失敗だった。せめてぶらぶらと歩き廻っておけば良かったのだ。例え数日でも怠けていれば、足の筋力が衰えてしまうのだ。
ああ、仕事は山のようにあるというのに身体がついていかないなんて情けない。明日から仕切り直しで頑張ろうと思いつつ、今日はいつもより早めに会社に戻ることにした。