WEB本の雑誌

5月29日(水)

 中央線を営業。立川のO書店を訪問したら、不思議な本が平積みになっていた。

 お洒落な装丁でかなり大判の作り。そして厚い。「WORD '01'02 ワード文化大事典」というもの。うん?と中味を確認すると、どうも資生堂の文化事業の一環として毎週金曜日に講演会が行われていて、これはその収録を文章に起こしたものらしい。そういえば、小社刊行の『One author, One book.』の著者新元良一さんが資生堂でトークショーをやったことがあったなと、目次をペラペラしてみると、おぉ、その回も収録されているではないか。

 それにしても、講演(対談)をしたメンバーがスゴイ。例えば、川上弘美と江國香織、浅田彰と青山真治、枡野浩一と増田ミリ、内田春菊と植島啓司、おっと嶽本野ばらの名前もある。いやはや全部で50本くらい収録されているのだが、文芸関係だけでなく広いジャンルで今活躍している人達を呼んでいるようだ。

 あまり見かけない本だけに、いったいどうしたのかと担当のSさんに質問すると「これ直取引なんですよ、すごいメンバーなんで思わず交渉しちゃいました」とのこと。いやはやしっかりアンテナを張っているんだと思わず尊敬してしまう。たぶん青山ブックセンター辺りでも売っているんだろうけれど、ここ立川でこんな本をしっかり並べている本屋さんがあるとは、地元の方も幸せだ。

 その後、ポツポツと営業しながら、吉祥寺のR書店さんへ。担当のNさんとは会えず残念と思いつつ、2階のコミック売場へ『弟の家には本棚がない』の売れ行きを確認しにいく。ところがその途中にあるショーケースに思わず視線を奪われる。

 何やら動物をデフォルメしたペーパークラフトが展示されているのだが、これが異様に可愛いのだ。これは何?と考えながら辺りを見回すと店頭に同じ絵柄のポストカードが陳列されている。おお、これを切り取って張り付ければあの動物が出来るわけか…としばし見物。40種類くらいの動物があるのだが、その中には事務の浜田の好きなパンダもあった。思わず買って帰ろうかと思ったが、先日「日記の杉江さんはいい人なのに…」と嫌味を言われたことを思い出し、元に戻す。

 1年ほど前になるが、何件かの書店さんで犬の顔を魚眼レンズで撮ったポストカードが売れているんだと話されたことがあった。あのポストカードは順調に売れ続け、その後写真集になったり、ぬいぐるみになってコムサでも売られるほどになったよなと思い出す。もしかしてこのペーパークラフトも売れるんじゃないか? ちなみに名前は『アニマルクラフト』サトウナオコとあった。すでに有名なものかもしれないが…。

 何だか通常の本以外のことに感心してばかりいるが、今日は何といっても高村薫の待望の新刊『晴子情歌』(新潮社)が配本されていた。これが売れなかったら、6月の売上はいったいどうなるんだ?と不安視されているだけに、是非、是非しっかり売れて欲しい。