WEB本の雑誌

6月7日(金)

「本の雑誌」が「本の雑誌」たる所以に気づいた。それはこの編集部の恐ろしさだ。世間がこれほどワールドカップ熱に犯されているというのに、発行人の浜本を始め、松村、金子ともまったく興味を持たず、いつもと変わりなく仕事をしている。それも、いつも以上に静かなくらいで、信じられないことに、サッカーの「サの字」どころか、今この日本で何が行われているのかもわかっていないようだ。

 日本の初戦6月4日。編集の松村に今日は何の日だか知っている?と質問したら、「ああ、虫歯の日ですよね」とあっさり返されるほど。この編集部だからこそ、こんな雑誌になるのだろう。

 それにしても、最近誰も会社の人達が僕と口を聞いてくれない。話しかけても冷たい対応で、別にサッカーの話ではなく仕事の話を振っているのに、まったく相手にしてくれない。まあ、元々嫌われているからある程度はそんな対応をされても我慢できるのだが、あまりにヒドイ仕打ちに悲しくなる。いったいどうしてなんだろう?と考えてみたところ思い当たる点がひとつ。

 どうもここ数日、この日誌でワールドカップのことしか書いていないため、僕が本当に何も仕事をしていないと感じているようなのだ。きっと僕が会社に出社後すぐさま出かけ、そのままどこかの喫茶店にしけこんでいると考えているのだ。それでみんな一段と冷たくなっているのだろう。

 いやはや、これはかなりヒドイ誤解で、実は僕、日本代表に負けてはならず、そして一生懸命仕事をすれば願いが叶うとばかりに、いつも以上に頑張って仕事をしているのだ。まあ、僕が働いていないと思っているのは、何も編集部だけでなく、訪問する書店さんも一緒のことで、この1週間、書店さんに顔を出すだけで驚かれ「どうして働いているんですか?」と聞かれる始末。いやいや、僕も少しは大人になっているんです…。

 本日は横浜を訪問。M書店Yさんの公休日を勘違いしていて会えずに終わったのは残念だが、同じサッカーファンのY書店Oさんにはワールドカップ公式パンフを渡せ一安心。E書店のKさんが退職していたのに驚き悲しみ、日常はいつもと同様に過ぎている。

 この祭り、早く終わってくれないか。すでに5日近くほとんど不眠で、それでもなぜか異様に元気。このままでは、間違いなく7月にぶっ倒れるだろう。まあ、それでも良いか…。