WEB本の雑誌

6月13日(木)

 直納で、とある書店さんを訪問。
 すると「ちょっと話があるんですけど、実は今月いっぱいで…」と担当者さん。予想通りその後は退職の話題だった。

「だんだん書店員の業務が変わって来ちゃって…。棚をいじって、接客をして、営業さんとお話をしてそれでまた棚を作ってというのが仕事だと思っていたんですが、社員は奥でもっと違う管理の仕事って感じなって来ているんですよね。それだとね…。」

 こうなると確かに職人的書店員さんは仕事に対してのモチベーションも下がってしまうだろう。退職という決断も仕方ないのか…。いや、こんなに優秀な人材が続々と去っていく業界の行く末はどうなるのだろうか…。いろんなことが頭の中を駆けめぐりつつ、目の前のKさんともうお会いすることが出来なくなるのかと思うと悲しみが襲ってくる。

「またどっか、じっくり売ることのできる書店があって、そこに入れれば戻ってくるかもしれません。そのときはよろしくお願いします」とKさんが最後に話す。

 本当にどこかでまたお会いできれば幸いなのだが、本当に戻ってきて良い業界なのか、最近僕は疑問を感じているので「是非に!」とは大きな声で答えられなかった。そのことも異様に悲しい。