6月27日(木)
去年卒業していった助っ人達がやって来て、久しぶりに飲み会へ。それぞれ一年分成長し、立派な社会人になっているかと思ったが、意外とそうでもなく1年前と同じように生意気なことばかり言ってきやがる。「人はそうそう成長しないんだなぁ」と呟いたら、「杉江さんは一人で老け込んで行きますね」とまたまた暴言を吐かれる始末。……。
よくよく考えてみると、最近ほとんど学生達と飲んだり、遊んだりしていなかった。前は月に1度か2度、その日会社をうろついている学生を集め、酒を飲んだり、ビリヤードをしたりして夜遅くまで遊んでいたのだ。それが「本の雑誌」の伝統だと考えていたし、また仕事を離れて気楽に飲める楽しい時間でもあった。
それが、いつの間にか学生達とは社内でほんの少し顔を会わせるだけの関係になってしまっていた。理由はよくわからないがいくつか思い当たるフシもある。
まず、男子学生がいなくなってしまったこと。別に作為的に男の子を入れていない訳ではないのだが、結局続かずに辞めていってしまったりして、現在助っ人の全員が女子学生なのだ。こうなると30オヤジは、ちょっと飲みに行きたい気分でも声をかけずらい。
それと僕が本の雑誌社に入社したときの年令が26歳で、そのときは学生と年令が近かった。だから話題には事欠かないし、熱い議論なんていうのも恥ずかしげもなく出来た。しかし今は最大年齢差12歳。この差は、お互い会話するにしても噛み合わずツライところだろう。
そんな理由をいつだかブツブツ顧問目黒に話していたら、なんと目黒は『本の雑誌風雲録』(角川文庫)で描いている助っ人との濃密な時間を過ごしていた頃、すでに35歳を越えていたというではないか。いったい何を話していたのか不思議なのだが、それは当人も覚えていないらしい…。
来月からは現在募集している新人助っ人学生がやってくるという。年齢差は毎年離れていく一方だが、彼ら彼女らは何を求めてこんなちっぽけな会社にアルバイトに来るのだろうか。若き頃の目黒と助っ人学生のような濃密な関係も求めているのだろうか…。