7月5日(金)
昨夜、この『炎の営業日誌』始まって以来のオフ会を開いた…。
いや、本当はそんな立派なものではなく、感想を送ってくれた京都の専門出版社・化学同人の営業Yさんと酒を飲んだだけなのだが…。
Yさんが初めてメールをくれたのは、僕が日本代表の選考から落ちて悲しみに暮れていたときである。ほとんどの友人・知人があの原稿を読んで「お前は、やっぱりバカだ!」と呆れていたのに、Yさんだけは「これで負けたら杉江さんを選んでいないからですね」と優しい言葉で励ましてくれた。
僕はYさんとはまったく面識がなかった。しかし化学同人という出版社は、僕が本屋でアルバイトをしていた頃、同じ専門書の売場ということもありいくらか知っていた。それ以上にメールを交わしている内にいろんな偶然が重なり、実は僕と化学同人には他にもいろんな関係があることがわかった。そしてこれは是非お会いして酒でも飲みましょうということになり、Yさんの出張に合わせ、昨夜がその初対面の超ミニオフということになった。
出版営業にもいろんなタイプの人がいるのだが、Yさんは僕が大好きな「密かに熱いタイプ」だったのですぐさまうち解けてしまった。いや、うち解けるどころか、本の話、出版の話、営業の話、書店の話、どれもしっかり「志」のある人で、おまけに同い年ということも判明し、話題が尽きない。もちろんサッカーの話を振れば、非常に詳しく解説してくれるではないか。いやー、偶然とはいえ、こんな人と知り合えて良かったなあと酒を飲みながら感慨に更けっていた。
ところが、そんな風に盛り上がっていたのに、飲み屋の選定に大きな失敗があった。僕はあまり酒を飲まないので、知っている飲み屋というのがほとんどない。新宿といえば、房チェーンとそこから独立した沖縄料理の「海森」だけ。この日は、何となくその「海森」に行ったのだ。
Yさんと話していると僕の肩を叩く人間がチラホラ。見れば編集長の椎名が狂っている浮き球△ベースの面々だ。「今日は仕事ですから…」と答えてもそんなことはこの人達に通じない。これはヤバイと身構えていたら、首領の太田篤哉氏まで参上。
「杉江くん、これからみんなで別のところに飲みに行くから、君も来なさい。その友達も一緒に。」
友達じゃなくて…なんて言い訳も通用することもなく、気づいたら赤坂にいて、また新宿へ戻ってきてと飲み屋をハシゴさせられていた。Yさんが終始楽しそうに酒を飲んでいるのがせめてもの救いだったのだが、それにしてもとんでもない世界に巻き込んでしまったと猛反省。
反省しつつも終電が間近になり、帰ろうとしたらまたもう一軒行くぞ!という展開になってしまう。
「Yさん、どうします?」
「僕は新宿にホテルを取っているので、別に大丈夫ですけど…」
帰巣本能がものすごく強い僕は、そのままYさんを残して帰宅してしまった…。
いったい人間はどのように行動するのが一番なんだろうか?
そしてこの超ミニオフ会に2度目があるんだろうか?