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7月7日(日) 炎の休日出勤

 ワールドカップも終わり、我が浦和レッズの復活まで後1週間も待たなければならない。おまけに自分のサッカーチームも夏は厳選した活動しかしないので、こういう週末は前発行人M氏の如く何にもやることがなく、ただただ時間が過ぎていく。

 ちょうど良いタイミングといっては大変失礼になるが、僕にとっては休日出勤にうってつけの環境で会社のイベントが行われた。『弟の家には本棚がない』の発刊を記念しての吉野朔実さんのサイン会とトークセッション。場所はジュンク堂書店池袋店だ。

 うだるような暑さのなか、多くのお客さんが並んでくれ、ありがたい限り。

 吉野さんのサイン会は非常に緊張感に溢れたものだった。ファンの方々もきっと何か声をかけたいと考えているのだろうが、しかし自分の順番がやってくると呆然と立ちつくし、振るえた手で本を差し出していく。

 そこは書店の入り口に作られた特設会場だったのだが、ファンと吉野さんの間はとても静かな空間が出来上がっていた。眈々と無言で進んでいく列。さらさらと書き上げるサイン。その不思議な空間のなかに、実は多くのファンの想いがうごめいているのを、僕も一読者として知っている。何も言えないけれど、きっと想いは伝わっているのだろう。

 そしてサインをもらったファンの方々は幸せそうに立ち去っていった。

 吉野さんは、サイン会終了後「わざわざ本を買って、また来てくれるってすごいエネルギーが必要ですよね。2度もここに来てるわけですから。それを考えただけでもうれしいんです。」と話されていた。印象に残るとても優しい言葉だった