7月11日(木)
台風が去ったら、凄まじい暑さに…。わざわざ金子や浜本が近寄ってきて「今年一番の暑さになるんだって!」と笑う。不公平という言葉を強く噛みしめつつ、無言で営業にでかける。
気温30度を越えたら注文数5倍なんて本屋さんがないかと考えつつ、『国道の西、夜明けのミナミ』植上由雄著の営業。本日が事前注文〆日にあたるため、とてもここに書ききれないほどジグザグと電車を乗り換える。もちろん注文は通常通りだ。
くったくたのヨレヨレになって会社に戻ると、入れ替わりに浜本が外へ出ていった。おお、取材か、ざまぁみろと罵っていると、ものの数分で戻ってくるではないか。それも口にはアイス「がつんとミカン」が突き刺さっている。
「あの~、それを買いに外へ出たんですか?」
「ほう、ほう。」
「営業で汗びっしょりになって戻ってきた僕の分を買ってこようという気はまったく起きなかったんですか?」
「ふん、ふん。」
浜本は涼しげに自分の席に戻っていった。
机の中にある退職願を突きつけるべきか、その後、数時間悩み続けた。