WEB本の雑誌

7月13日(土) 炎のサッカー日誌 2002.06

 Jリーグ、再開。
 どれほどこの日を待ち望んでいたか…。やっぱり僕が心の底から応援するのは、アディダスが作るブルーのユニフォームのチームではなく、プーマの赤いユニフォームを纏う浦和レッズだ。あの照明や太陽の光に反射し、より一層映え燃え上がるような赤を見ると、同じような色をして僕の身体中を駆けめぐっている血が、一気に沸騰していくのがわかる。我が仲間の11人の動きに歓声を上げ、何もかもを忘れ、我がチームが「勝つこと」だけに一点集中し、喉が潰れるまで声を張り上げる。

 この日埼玉スタジアムには、開門の数時間前から、すなわち試合開始の3時間以上前から長蛇の列が出来てきていた。これをワールドカップ効果というのは間違いで、浦和レッズの試合ではいつものこと。ただ、並んでいる誰も彼もがこのJ再開を心待ちにしていたのだろう。どこかいつも以上の熱気が渦巻き、並びの列で交わされるサッカー談義にその熱が乗り移っているようでようであった。早く「赤の勇姿」を見せてくれ。

 いつもなら試合開始寸前まで浦和のサポーターは沈黙を続ける。相手チームのサポーターがいち早くコールを始めようがまったくの無視。まだまだ始まってねぇよ…とばかりに余裕を決め込み、試合開始寸前にその余裕を一気に爆裂させるやり方だった。

 しかしこの日は違った。突然怒号のようなコールがゴール裏から爆裂した。それは連帯感と誇りを強調する「PRIDE OF URAWA」のコールだった。最新建築であろう埼玉スタジアムの床がゴワンゴワンと揺れだした。

アレオ~、アレオ~、アオレオレ、アレオ~
アレオ~、アレオ~、オレ達の浦和レッズ
浦和レッズ、浦和レッズ、浦和レッズ、浦和レッズ
浦和レッズ、浦和レッズ、PRIDE OF URAWA REDS

 こんなに気持ちよい瞬間が他にあるだろうか。最大声量で声を出し、跳びはね、誇りを胸に選手を木舞し、相手チームをぶっつぶす。良いプレーには賞賛の拍手を与え、手抜きのプレーにはブーイング。僕は決してスタジアムでサッカーを「観ている」のではない。選手同様、あるいはそれ以上の気持ちを持って「戦っている」のだ。僕も浦和レッズの一員だし、隣で飛び跳ねている人も浦和レッズの一員だ。「WE ARE REDS」とはそういうことを指し示す言葉なのだ。

    ★ ★ ★

 試合は延長Vゴールの末、レッズの敗北に終わった。絶望は憎きジュビロの、そのなかでも一番腹立たしい藤田俊哉によってもたらされた。

 僕の体内を荒れ狂るうように流れていた血は動脈硬化を起こし、膝から力が抜け、椅子にどっかりと腰を落としてしまった。敗北も選手同様、あるいはそれ以上の大きさで僕に訪れる。非常に、ツライ1敗だった。