7月22日(月)
『国道の西、夜明けのミナミ』の搬入日。前回の『笑う運転手』の搬入日は、台風直撃で危うく取次店さんへ納品が遅れそうになったのを思い出す。それにしても「搬入日に雨が降った新刊は売れる」という本の雑誌的マーフィーの法則その13がいまだに健在なだけに、本日の快晴が何を意味しているのか非常に不安である。うーん、と唸りながら、一点の曇りのない空を眺めていると、事務の浜田が電話口でアワアワしているではないか。
「えーっと、本日が確かに搬入日であり、場所によっては、午後に店頭に並ぶお店もあると思われます。……。ええ、ですから、原則的な発売日というのは搬入日になるわけで、HP上でそれを打っているのですが、全国同時というわけではなく……。」
浜田が電話の保留ボタンを押し、何でもやらされます課の僕に内容を説明。
それは書店さんのサービスカウンターからの電話で、書店店頭で予約をしたお客様が、発売日なのに本がないと仰っているようなのだ。
相変わらず本の発売日に関するトラブルは多く、特にこのようなネットでの告知が始まってからこういった問い合わせが多くなっている。営業として何度も何度も「○月○日発売」を「○月○日搬入」に変えてくれと進言しているのだが、搬入という言葉が一般に浸透していないためそれは難しいと断られている。
それならば、搬入日から間隔を開けて告知すれば問題ないわけで、今回ネット予約分の告知では7月25日発売とうたった。ところが、ところが、書店さんからの電話で確かめたところ、HPの新刊告知の方では、7月22日発売になってしまっている。仕事を分業すると、こういう失敗が起きる。参った。
浜田に書店さんの場所を確認すると、戸塚であった。ちょっと遠いが、責任はこちらにあるわけで、これ以上迷惑をかけるわけにはいかない。それに僕はちょうど横浜を営業しようと考えていたところだから、ちょっと足を延ばせばいいだけのこと。
午後2時。戸塚に辿り着く。サービスカウンターに謝りを入れると、たった1冊の本を持って来たことに驚かれ、逆に「ありがとうございました」と何度も御礼を言われてしまった。いやいや、責任はこちらにあるわけで、1冊の注文も100冊の注文も欲しい人がいるという意味では同じことだ。
お店を後にして、気持ちよく横浜へ向かった。