WEB本の雑誌

7月23日(火)

 先日この日記に書いた、助っ人学生Tさんのゼミ用「書店さんインタビュー」が昨夜行われた。お相手は東京ランダムウォーク神保町店のYさんで、快く引き受け頂き、感謝。

 閉店時間の8時にお店の前で待ち合わせをしたのだが、なんとTさんのゼミ仲間が他に2名もやって来ているではないか。テープレコーダも用意され、質問事項もしっかり書き出されている。とても熱心な様子に思わずこちらが驚いてしまう。今どきの学生はこんなに勉強するものなんでしょうか?

 ざっくばらんに話をしようと考え、とある居酒屋に入る。ビールを飲みつつ、僕は学生とYさんの話に耳を傾け、ときには出版営業としてわかる範囲のことを答えた。

 学生達の質問内容は、いわゆる今よく言われている出版業界における問題点だった。「書店の大小、出版社の大小における取引格差」「大型店舗の進出による町の書店への圧迫」「再販制」「オンデマンド」「新古書店」「ネット書店の脅威」などなど。出版に関する本や資料をかなり読んでいるようで、話はしっかりしていた。

 ところが。Yさんも僕も完全な現場の人間である。現場の人間が語れるのは、ホンネとタテマエで言えば、ホンネである。問題点をどうするかより、その矛盾のなかでどう商売をしていくかということになってしまう。

 どうも学生達はレポートの性質上、タテマエの方が必要だったようで、僕とYさんがずばずば話すホンネ(それでもかなり抑えていた)にかなり戸惑っていたようだ。

 僕自身はYさんの受け答えに何度も頷き、なるほどと納得させられた。とても有意義な時間が過ごせたが、学生達にはいったいどう受け取られたのかはわからない。きっと完全なサラリーマン意識の大人…と思われたのではないか。

 最終的に出来上がるはずのレポートを覗いてみたいような、覗いてみたくないような、あやふやな気分だ。