WEB本の雑誌

7月25日(木)

 どこの書店さんを訪問しても、売上が芳しくないようで、ため息まじりの憂鬱顔。ワールドカップ後で期待が大きかっただけに、ツライさも2倍以上。おまけにこの後の8月は、いわゆる商売の鬼門ニッパチ月なので期待も薄い。

 書店さんの売上が不振ならもちろん作っている方の出版社もダメなわけで、顔見知りの営業マンも、とほほ状態で書店さんを駆け回っていた。

 ところがそのため息の元である前年比を確認すると、去年の7月はちょうどハリーポッターの3巻が出た月だったのだ。それはとても日野原先生&石原新太郎の老人パワー本やドジョウだらけの日本語本では追いつけないでしょう。前年比ほどくせ者はないんじゃないか。

 怪物・ハリーポッター。今年は10月に第4巻が上・下2冊組で発売になるらしい。ただ、今回は「買い切り」商品になるため、書店さんはそれぞれ頭を痛め、注文部数を書き込んでいるようだ。

 ところが、その頭を痛める原因は別にあるようで、とある書店員さんに詳しく聞いたところ、このハリーポッター第4巻の「買い切り」が、不思議な買い切りになっているという。通常、買い切り商品なら返品がないため、満数(書店さんが書き込んだ注文数)配本になるはずなのだが、このハリーポッター第4巻。なぜか、減数(書店さんの注文数を出版社や取次店が勝手に減らすこと)の可能性があると言われているようで、書店員さんは、だったらいったい何のための買い切りであり、どう注文数を割り出せばいいのか?と頭を悩ませている。

 業界内では、このハリーポッターの矛盾に、いろんな噂が流れているが、結局書店さんは、注文分の減数を見越して、満数出荷が確約されている客注分にダミーの客注を混ぜるという、いたって面倒な方法を取っているところもあるようだ。

 まあ、とにかく10月末には、書店さんも少しは笑顔になるでしょう。