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7月29日(月)

 土曜日。酷暑のなか、午前中から駒場スタジアムに並び、じっと耐えたが、試合はくだらないミスのオンパレード。もちろん我が浦和レッズの方であり、そのミスから失点を期し、前半早々0対2という有様。それ以上に酷かったのは、大人になりきれないエメルソン坊やの退場劇。審判の判定に不満を現し、唾を吐いたとか。まったく、唾を吐く前に、10時間近く並んでいるファンの気持ちを考えてくれ。あまりにアホくさいので『炎のサッカー日誌』を書く気になれずダウン。

 日曜日。誰が予定を組んだのか知らないが、自分のサッカーチームの試合。昨日のレッズ選手の気持ちがちょっとだけわかるようなダラダラした展開で、僕自身パッとしたプレーも出来ず、終了のホイッスルが鳴り響く。こういう時のストレスは、半端なストレスではない。グランドから家まで帰る車のなかで、失敗したプレーを思い出し、ヒステリックに叫ぶ。

 怒りの収まらないまま、家に到着。すると突然車も怒りに燃えたのか、エンジンから真っ白い煙が濛々と吹き上げる。まるで炊飯器の米が炊ける前のようではないか!と一瞬感心していたが、こりゃ大変。あわてて遠くへ避難。

 しばらく見つめていたが、特に爆発する様子はない。恐る恐る近づきエンジンルームを開け、中を確認。かなり恐ろしい。車の下から何やら液体が漏れている。指で拭って、匂いを嗅ぐが、無臭。先週リコールのハガキが来ていて、部品交換したばかりなのだ。怒りを増幅させ、ディーラーに電話すると、すぐさまやって来るとか。

 結果、予想通り、冷却水の漏れだった。部品交換の際に、キャップをしっかり閉めてなかったのが原因。お前らなぁ…と思いつつ、ご苦労様と缶ビールを数本渡す小心者。

 深夜。今度は寝ていた1歳半の娘が突然激しい咳き込み。あわてて「たまひよ」の小冊子を確認し、縦抱きに。背中をトントンしていたら、咳と同時に嘔吐。子供は良く吐くけれど、いまだ慣れず、あわててしまう。その後、思い出したように激しい咳をするので、抱いたり、水を上げたり、横にしたりしているうちに朝になる。子供ができてわかったことのひとつ。心配が多大に増えるということ。

 そして本日。朝イチで子供を病院へ連れて行く。熱はなく、やたら元気。病院に着いた頃には咳も止まっていて、何じゃこりゃと言った気分。お医者さん曰く「風邪のひきはじめかな? とりあえず薬を出しておきますね」子供が出来てわかったことのその2。親が悩むほど、医者は悩んでくれないということ。

 午後から出社。今週は「夏休み獲得のため営業強化週間」を予定していたのに、いきなりの頓挫。それでも気合いを入れて、渋谷に向かうが、またまたツキがなく、10件中書店員さんに会えたのはわずか2件のみ。夏休みであったり、単なる休みであったり、富士ロックフェスのお疲れ休みであったり…。

 渋谷の雑踏の中、これだけ多くの人がいても、ここ数日の僕ほど不幸な男はいないだろうと塞いだ気持ちになっていく。そんななか文庫の棚をうろついていたら、いきなり一輪の花に遭遇!なんとなんと、待ちこがれていた新刊『アバウト・ア・ボーイ』ニック・ホーンビィ著(新潮文庫)が並んでいるではないか!!

 僕が今、常に新刊を待っている著者はふたりいて、ひとりはこのニック・ホーンビィであり、もうひとりは『俺たちの日』や『曇りなき正義』(ハヤカワ文庫)のジョージ・P・ペレケーノスである。どちらも最強にオススメしたいが、誰が読んでも面白いと思うのかはよくわからない。風の噂で聞いたところ、ジョージ・P・ペレケーノスはあまり販売状況が良くないようで、そろそろ翻訳が打ち切られる可能性があるとか。そうなったら、僕は英語を勉強するしかない…。

 とにかく至福の喜びを抱え、『アバウト・ア・ボーイ』をレジに持っていく。(映画カバーなのはちょっとショックだったが、この際良いんだ、なんだって)

 明日で31歳だ。