8月23日(金)
昨日は営業で遅くなってしまったので直帰し、今日も朝イチで会社を飛び出す。お盆明け数日は大人しかった新刊もこの2日で爆裂し、書店さんの新刊平台も一気に様変わり。もう少しバラけないものかと考えつつ、気になる新刊も多く、営業中ながら購入してしまった。
夕方、やけに静かな会社に戻り、メールやらHPをチェック。
この『WEB 本の雑誌』ページの更新情報を確認すると、めずらしく『さざなみ編集日誌』が更新されていた。おお!何かあったのか?とあわててクリック。うん? オレのことを書いているのか、いったい何をネタにされているんだ、なんて読み込んでいくうちに、思わず椅子からずり落ちそうになってしまった。
……。
新連載って?
『帰ってきた炎の営業日誌』って何?
8月30日と9月2日って、中2日だ。普通の週末と一緒だし、それで『帰ってきた…』は大げさだ。この調子だと、どんなことがあっても「炎の営業日誌セブン」やら「炎の営業日誌レオ」だとか延々続きそうだし、数年後にどこかでウソの傷害事件で逮捕されそうではないか。
いや、そんなことより、誰もこの連載続けるなんて言ってないぞ!
オイオイオイオイ、浜本さんよ、これは何?
あわてて発行人の席に走り寄ったが、主はおらず、松村に確認すると何だかのパーティで出かけてしまって、本日は戻らないとか。こういうのを世の中の言葉で「逃走」というのではないだろうか?
悶々とした気持ちで浜本の椅子に腰掛けていると、松村が話しかけてくる。
「いやー、良かったですよ、『炎の営業日誌』が続いて。だってやっぱり人気があるし、わたしの友達も心配していたし、それに『炎の営業日誌』無くなったら、『さざなみ編集日誌』にプレッシャーかかるし。いやいや。そうそう、目黒さんが厳しいこと言うなんてめずらしいことなんですよ、それだけ杉江さんに期待して、愛しているってことですよ、わたし、何にも言われたことがないから杉江さんが、羨ましいですよ」
……。
こういうとき、体育会系の人間は弱い。先輩や上司が決めたことに不服を漏らすなんてことが出来ない。いや浜本が逃走中なので、言えるわけもないんだが。
ブツブツ一人で不平を言っている僕に、松村が再度声をかけ、パソコンの画面を見せる。それは、WEB宛の受信メール一覧で、『炎の営業日誌』存続決定の喜びが既に届いていたのだ。
「ねっ、杉江さん。『北の国から』をこよなく愛し、情を大切にする杉江さんが、こんなに愛のある読者の言葉を裏切っちゃいけないですよ」
それを言われると弱いんだ。それに何軒かの書店員さんから「絶対続けるように!」と厳命されていたし、うーん、結局、書き続けるしかないってことか…。
ああ、それにしても『電波少年』みたいな会社。恐ろしすぎる。