WEB本の雑誌

9月26日(木)

 新宿を営業。
 新宿は大規模なK書店さんが2件あり、その間に中小の書店さんが各デパートや駅地下街に入り、大変な激戦区となっている。しかし、流れ出る人が多い分、それぞれ客層が別れ、それに合わせた個性的な品揃えをしているので棚や売れ筋を確認するとその違いが面白い。

 今は改装したルミネ1のA書店さんが好調で、それはスターバックスを取り込んだフロアー展開と独特な棚構成が若い女性に受けているからだろう。小社営業事務の浜田曰く「あそこに行くとつい買わされるのよ」という指摘通り、本を買わす演出が上手い。今後は、小田急デパートにあるS書店さんも改装が入るという。まだまだ新宿の戦いは続くようだ。

 エスカレーターを上り下りし、デパート内の書店さんを訪問し、最後はK書店さんへ。

 大規模な書店さんは、大きな器の在庫量につい圧倒されてしまい、なかなか書店員さんの個性が伝わりにくい。しかしそれぞれ工夫という意味では大小に関係なく、品揃えや平台にこだわりを持っている。K書店の日文担当Kさんと話しているとその熱い想いが伝わってきて思わず感動してしまった。

 それは書店員として若手の作家を育てるという強い意志。それらの作家の本をなるべく多くの人の目に留まらせ、少しずつでも売れファンを根付かせるという売場ならではの作業である。自分で読んでこれから伸びて欲しいと思った作家は新刊に合わせて既刊も平台に載せたり、良い場所に積んだりと工夫を凝らしているのだ。

 なかなか気づく人も少ないかもしれないが、是非、大量在庫に埋没してしまいがちな大型書店さんの、ほんの一角を占めるそんなキラリとした棚や平台を楽しんで欲しいと思う。

◆今日売れていた本
新宿一小さな書店 『図解「儲け」のカラクリ』 インタービジョン21編(三笠書房)
「ビジネスマンはもちろん最近は年輩の方まで買われていきますね、きっと読み物としても受けいられたのでしょう」