10月2日(水)
いやはや大変なことになってしまった。
なんと我が浦和レッズがナビスコカップの決勝戦に駒を進めてしまったのだ。万博競技場で行われたガンバ大阪との準決勝戦、さすがに30歳を過ぎて「省みる」という言葉の意味を知ってしまった僕は、家庭や仕事を「省みて」決戦の地に駆けつけることは出来なかった。悔しさと淋しさを抱えつつ、遠く離れた埼玉で、とにかく勝つことを願い信じていた。
まさか、いや、よもや、いやいや、当然の大逆転勝利。その報を携帯から鳴り響く着メロ「Pride of Urawa」で知り、思わず小躍り、絶叫、冷蔵庫あったありたっけのビールを抱え、ひとり風呂場でビールかけ。
まだまだ喜んじゃいけないなんて理性的な言葉は当然僕の耳に届くわけもなく、風呂場はビールの匂いと泡と歓喜で充満していく。うー、ビールが目に入って痛い。とにかく我が浦和レッズが決勝に進むのは初めてで、もし優勝なんてしてしまったら、それこそ酒を飲むどころか、誰かと騒ぐなんてこともきっと出来ないだろう。今までの苦労を思い出し、ひとりでじっと涙するに決まっているのだ。だから今日は唯一こんなに騒げる前祝い。
さて、その決勝の相手は、いつもこういう時に立ちはだかる厚き壁、憎き鹿島アントラーズ。これはレッズバカ以外あまり知られていないと思うけれど、レッズの前にはいつもこの鹿島が立ちはだかるのである。
初めてレッズが首位に立った96年も鹿島にやられ優勝の二文字は新宿の副都心の闇に消え去り、去年は同じナビスコカップでインチキな延長ルールもあって撃破され、それ以外でも思い出せばキリがないほど僕らは鹿島にやられ、涙を流してきたのである。今回こそは絶対にあの小豆色のユニフォームの一団を跪かせてやろうじゃないか。鹿島よ、首を洗って待っておれ! いや頼むから一度くらい僕たちに優勝させてくれぇ。
何だか11月4日の決勝の日までとても仕事になりそうにない予感…。まぁ、仕事はいつでもあるけど、レッズが優勝するチャンスなんてそうそうないんだから仕方ない。うーん、期待とこの期待が大きく裏切られる可能性を考える不安。恐ろしく長い1ヶ月が、ビールかけと同時に始まったのである。