10月5日(土) 炎のサッカー日誌 2002.09
考え方を変えることにした。そう、前回当欄で「優勝」とか口に出すと途端に負ける…なんてことを書いて慎み深く浦和レッズを見守ろうとしたが、よく考えてみるとこういう威張れるチャンスがそうそうあるわけではないことに気づき、これからハッキリ気持ちを白状しようと思う。どうも負け犬根性が僕にも染み付いてしまっていたようだ。
そう、浦和レッズは強いのだ。例え2位だとしても、1位のジュビロ磐田に直接勝利を収めているのだから現在Jリーグ最強のチームと言えるのではないか。そして、今後はナビスコカップで優勝し、そのままの勢いで2NDステージも優勝。チャンピオンシップでジュビロ磐田を撃破し、天皇杯もかっさらう予定である。それくらい強い…のだ。いや…強いと思う。……本当に強いのか?
いやいや、弱気はいけない。本当に強いのだ。この日も聖地・駒場にヴィッセル神戸を迎え、いつもだったらそろそろ負けそうなところを、前半一気に3点をゲットし、そのまましっかり後半も押さえ込み、無失点での完全勝利を納めてしまったのだ。
長い間レッズを見ているけれど、これほど選手達が自信を持ってプレーしている姿を見たことがなかった。無駄がないというか、無理がないというか、とにかく自分たちが今何をやれば勝てるのかということを選手それぞれ理解し、その形に乗っ取ってプレーしているのが印象的だ。
スピードは失ったとはいえ、老獪で経験則からしっかりポジショニングを取る井原。マークした相手に一切仕事をさせない新人・坪井。福田はその職務を「点取り」から「バランス取り」に変え、かなり深い位置に戻って守りのフォローをしている。
そんな分厚い守備からサイドの山田や平川を経由して前線にボールが繋がれば、我ら浦和レッズが誇るFW陣の個人技が爆発するのだ。エメルソン・トゥット・永井の自由自在のドリブルと未完成ながらのパスワークはJ最強のオフェンスといって間違いない。
いやはや、幸せという言葉の意味を、いま初めて僕らは噛みしめつつある。それはチームが勝つだけではなく、そのチームがカッコイイサッカーをすることで、結果だけでなく過程が楽しめること。それを見つめる観客席からは感嘆と歓喜の叫びが繰り返され、今まで感じたことのないまとまりのなかから強烈なコールが起こっている。
良い方向での『We are REDS』が今生まれようとしているのだ。
レッズは絶対優勝する。
そして僕たちは「日本一のサポーター」から「日本一のチームのサポーター」になるのだ。