10月7日(月)
風邪をひいてしまったようでノドが真っ赤に腫れ、痛いのなんの。子供が出来て以来、うがいやら手洗いやら病原菌の感染に気をつけているのだが、その隙をついてたまにウィルスにやられてしまった。今回、風邪をひいてしまった原因は次の5つ。
1 雨が降るなか濡れながらレッズ戦を観戦していたこと(9月28日)
2 レッズがナビスコカップ決勝に進み、その前祝いとして冷たいビールを被ったこと。
3 9月中旬から週2、3のペースで飲み会が入っており、終電での帰宅が続き、疲労が溜まっていること
4 そんな弱り目のなかノドに不調を感じていたにも関わらず、先週のレッズ戦で興奮して大声を出してしまったこと
5 僕はバカじゃないという証明のひとつ
ああ、こんなことを書いている間も、ノドがイガイガし、咳き込むと涙が出るほど痛いのだ。まあ、そんな痛みくらいは自業自得のレッズ魂ゆえだから我慢するが、声が出ないと営業にならないので、そちらはどうにかして欲しい。
本日も立川のO書店Sさんを訪問し「こんにちは」と声をかけようとしたら、声がかすれて音にならない。こうなったら森進一の物真似も出来るんじゃないかと、思わず「おふくろさんよ~」と歌い出してみたくなったが、これ以上アホな営業マンだと思われると恐怖の「出入り禁止」宣告がされそうなので、素直に「風邪をひいておりまして、お聞き苦しいかと思います」と謝る。
このO書店さんは大規模なワンフロアー書店であり、そのオープン当初から専門書や既刊書の品揃えに力を入れていた。それは棚を見れば一目瞭然で、こんな本があるのかと訪問する度に発見させられることが多い。
その効果がジワジワ出ているようで、Sさん曰く、既刊と新刊の売上対比が約7対3くらいになっているとのこと。これは現在、他の書店さんが新刊依存度の高くなるなかで驚異的な数字だろうし、おまけに医学書などは前年二桁伸びだとかで、医学書版元にいた僕の感覚だとそこにお客さんが就けば、大型店も一安心ということになるのではないか。
そういう堅い話をした後、Sさんが話題を変え「最近面白い本ありましたか?」と聞いてきた。咄嗟に『椿山課長の七日間』浅田次郎著(朝日新聞社)が頭に浮かんだが、ここは建築書を読み出したことを自慢しようと、立て続けに読んでいる安藤忠雄の著作を挙げる。ほとんど胸が上に向くほど自信を持って…。
ところがところがその書名を聞いたSさんは何の飾りもなく「ああ、アレ、面白かったですよね、こっちは読みましたか?」なんてル・コルビュジエの名前を挙げてくるではないか。おまけに本当はもっと古い建築について話したそうな感じだったが、まだ僕がそこまで辿り着いていないのをしっかり見抜いてくれ、入門的建築書の話題に留めてくれた。武士の情け、かたじけない…。
Sさんは僕と同じ31歳。何だかもう自分のあまりの知識のなさに悲しくうなだれつつ、無思慮に過ごした10代、20代の日々を省みる。ああ、もうあの時間は戻らないのだ。